薄明
はくめい
名詞
標準
twilight
文例 · 用例
あたりは、あけぼのの如き薄明で、脚下にぼんやり白いものが見える。
— 太宰治 『お伽草紙』 青空文庫
あたりは薄明である。
— 太宰治 『お伽草紙』 青空文庫
音をたてると私の心が揺れる、目が薄明るい地平線を逐ふ……黒々と山がのぞきかかるばつかりだ――失はれたものはかへつて来ない。
— 中原中也 『山羊の歌』 青空文庫
富士のさばいた裳裾が、斜がちな大原に引く境い目に、光といわんには弱いほどの、一線の薄明りが横ざまにさす。
— 小島烏水 『不尽の高根』 青空文庫
知ってる顔と見えて、案内者は薄明りに、二言三言挨拶をして行き過ぎる。
— 小島烏水 『雪中富士登山記』 青空文庫
たそがれは天地に立籠め、もの皆は水のいろに漂いはじめたが、ただ一つ漂わされぬものがあって山ふもとの薄明りの野に、一点の朱を留めていた。
— 岡本かの子 『富士』 青空文庫
桜が、その上へ、薄明の花の帳をめぐらします。
— 岡本かの子 『病房にたわむ花』 青空文庫
ラジュウムの雁宮澤賢治青ざめた薄明穹の水底に少しばかりの星がまたたき出し、胡桃や桑の木は薄くらがりにそっと手をあげごく曖昧に祈ってゐる。
— 宮澤賢治 『ラジュウムの雁』 青空文庫
作例 · 標準
夜明けの薄明が空を淡い色に染め始めた。
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彼の人生の薄明は、穏やかな日々だった。
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薄明の中、遠くの山々がぼんやりと見えた。
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ウィキペディア
薄明(はくめい、英語:twilight)は、日の出のやや前、あるいは日の入りのやや後の、空がうすあかるい(薄明るい)状態のことである。英語を使いトワイライトとも。
出典: 薄明 — ウィキペディア / CC BY-SA 4.0