呉音
ごおん
名詞
標準
go-on
文例 · 用例
なお仏教語として品を呉音で読んで極楽浄土の階級性を表わす場合もあるが、広義における人事関係と見て差支ない。
— 九鬼周造 『「いき」の構造』 青空文庫
gn をロシア流に hn にする一方で、「忿怒」から「心」を取り去って、呉音で読めば hnn である。
— 寺田寅彦 『言葉の不思議』 青空文庫
此の字音のことは洵に困難な問題でありまして、古い所の、古いと云つても是れは十八世紀ではありまするが、僧|文雄の「麿光韻鏡」から以來、本居の「漢字三音考」と「字音假名遣」、文政中の太田全齋の「漢呉音圖」、現存して居られる木村正辭先生の「漢呉音圖正誤」、先づ斯う云ふやうな系統で、字音の研究がしてある。
— 森鴎外 『假名遣意見』 青空文庫
氈和名カモ、褥呉音ニク、氈にも褥にもなったので、羚羊をニクともカモシシまたカモシカというといえば、マミの毛皮も氈の用に立てたのでカモシシといったものか。
— 猪に関する民俗と伝説 『十二支考』 青空文庫
第一これは外國語であり、而かもその外國語にしても漢音呉音の差により一は「バンゼイ」と發音さるべく、一は「マンザイ」と發音されねばならぬのにかゝはらず、現在の「バンザイ」ではどちらつかずの鵺語となつてゐる。
— 野蒜の花 『樹木とその葉』 青空文庫
いかにといふに、まづ對馬一支、末廬伊都までは、しるせる如くにて、たがはざるを、其次に奴國不彌國投馬國などいへるは、漢呉音はさらにもいはず、今の唐音をもてあてゝも、大和への道には、さる所の名共あることなし。
— 白鳥庫吉 『倭女王卑彌呼考』 青空文庫
一巻は呉音、一巻は唐音、一巻は訓でありました。
— 中里介山 『法然行伝』 青空文庫
因に言う、茎は元来カウ(漢音)キョウ(呉音)の字音しか無いが教育者等は多くはこれ本音を知らずに常にこれをケイと教えている。
— 牧野富太郎 『植物記』 青空文庫
作例 · 標準
日本語の漢字には、呉音と漢音がある。
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仏教用語の多くは、呉音で読まれることが多い。
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彼は呉音と漢音の違いについて詳しく説明した。
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ウィキペディア
呉音(ごおん)とは、日本漢字音(音読み)の一つ。建康(今の南京市)付近の漢字音とも言われ、7-8世紀に漢音(長安付近の音韻)が伝わるより前にすでに日本に定着していた漢字音をいう。中国語の中古音の特徴を伝えている。
出典: 呉音 — ウィキペディア / CC BY-SA 4.0