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恐怖心

きょうふしん
名詞
1
標準
fear
文例 · 用例
しかし、まだ何かしら重大な秘密を隠しているらしい恐怖心が、その態度や口ぶりに見え透いていたので、モウ一度その自宅を訪問してネタをタタキ上げるべく心構えをしていると、意外にもその家政婦が突然に行方を晦ましてしまった。
夢野久作 けむりを吐かぬ煙突 青空文庫
ただそんな風に感じただけの感じであったが、それでもそうした無意識の叫びの中に、一知の心理の奥底に横たわっている普通とは違った或る種の狼狽と恐怖心が、偶然にも一パイに露出しているのを、病的に過敏になっている草川巡査の神経の末梢がピッタリと捕えたのであろう。
夢野久作 巡査辞職 青空文庫
つまらぬ恐怖心を起させて、もうお酒はかんべんして下さいなどと言はれてもいけないから、ここは、持参の酒をお燗して飲んで、少し間をもたせて、それから、もう六本ばかりと言つたはうがよい。
太宰治 津軽 青空文庫
ところが又、その譫語のうちに、普通人にはチンプン、カンプンの囚人用語が、チョイチョイ混っているのに気が付きますと、Aは忽ち、今までの恐怖心理から一ペンに解放されまして、見る見る持ち前の記者本能に立ち帰ってしまったものだそうです。
夢野久作 キチガイ地獄 青空文庫
……今聞こえた銃声が敵のか味方のか……というような常識的な頭の働らきよりも、はるかに超越した恐怖心、……私の持って生れた臆病さから来たらしい戦慄が、私の全身を這いまわりはじめるのを、どうすることも出来ませんでした。
夢野久作 死後の恋 青空文庫
狂暴な情欲は消えうせて、心のなかには自分の行為に対する自然の恐怖心の入りこむ余地がたくさんになる。
『モルグ街の殺人事件』続編 マリー・ロジェエの怪事件 青空文庫
そして、僕のさっき想像したように、一人の人間だったらすっかり参らせてしまって途方に暮れさせる、わけのわからない恐怖心は、彼らの人数のためになくなったろう。
『モルグ街の殺人事件』続編 マリー・ロジェエの怪事件 青空文庫
そうしてその一喝した自分の声にさえ、実際は恐怖心が揺いだのであった。
伊藤左千夫 水害雑録 青空文庫
作例 · 標準
経験豊富な探検家でさえ、未知の荒野に直面したときの恐怖心を認めざるを得ない。
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危なっかしい橋に足を踏み入れたとき、彼の恐怖心は明らかだったが、彼は前に進んだ。
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子供の暗闇に対する恐怖心は非常に強く、常夜灯なしでは眠れなかった。
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