総苞
そうほう
名詞
標準
involucre
文例 · 用例
そしてその三波の語原は私には解し得ないが、丁子は蓋しその花の総苞の状から来たものではないかと思う。
— 牧野富太郎 『植物一日一題』 青空文庫
ギンネコ号も、このうちの救援隊のほうへ艇首をむけて走っているのだが、あと一時間しないとそうほうは出会えない。
— 海野十三 『怪星ガン』 青空文庫
そうほうのスピードは、ずんと低いところにたもたれた。
— 海野十三 『怪星ガン』 青空文庫
それから五分すると、そうほうの打ち合わせがうまくいって通路が開かれ、ギンネコ号の乗組員が五名、どかどかと司令艇のなかへはいってきた。
— 海野十三 『怪星ガン』 青空文庫
たいそうほうじ茶とばん茶の悪口をいふやうだけれど、出からしのおせん茶のなまぬるいのを飲むよりどんなにおいしいか分らない。
— 片山廣子 『あけび』 青空文庫
しかも、総身の毛穴からもえたつ熱気は、焔となって、いまにも、そうほうの切先から火の輪をえがきそうに見える……。
— 吉川英治 『神州天馬侠』 青空文庫
腕が互角なのか、いずれに隙もないためか、そうほううごかず、彫りつけたごとくにらみあっているうちに、魔か、雲か、月をかすめて疾風とともに、天空から、そこへ翔けおりてきたすさまじいものがある。
— 吉川英治 『神州天馬侠』 青空文庫
そも、竹童の目は、なんに吸いつけられているのかと見れば、じっさい、おどろくべき怪物――といってもよい大うわばみが、鞍馬山にはめずらしい大鷲を、翼の上から十重二十重にグルグル巻きしめ、その首と首だけが、そうほうまっ赤な口から火焔をふきあって、ジッとにらみあっているのだ。
— 吉川英治 『神州天馬侠』 青空文庫
作例 · 標準
タンポポの綿毛の下にある緑色の部分は、小さな苞が重なり合った総苞と呼ばれる組織だ。
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植物図鑑を片手に、アザミの総苞の形を詳しく観察して種類を特定した。
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ヒマワリの花の裏側を支えているのは、鱗状に並んだ総苞片である。
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