疎む
うとむ
動詞-五段-マ行動詞-他動詞
標準
to shun
文例 · 用例
それ故今小室のことを思ふにつけても、彼兩人のことも思ひ出でゝ、新しきを得て舊きを疎むに至るを耻ぢたのである。
— 伊藤左千夫 『古代之少女』 青空文庫
恋をする位なら人にすぐれた恋をし、人を疎む場合には之も人にすぐれて疎まうと云つたのは、それは他人ではなくもとより私自身であつた。
— 平野萬里 『晶子鑑賞』 青空文庫
やや田沼を疎むようになった。
— 国枝史郎 『銅銭会事変』 青空文庫
鶏にても負けぐせつきたるをば、下鳥といひて世は甚だ疎む。
— 斎藤茂吉 『三筋町界隈』 青空文庫
自然それが五右衛門にも解り、五右衛門も秀吉を疎むようになった。
— 国枝史郎 『五右衛門と新左』 青空文庫
貴方の志を嗤わない者が、貴方を疎む心になど決してならない者が、一人いることを思って下さい。
— 小山清 『わが師への書』 青空文庫
「逢ふ夜は君が手枕、来ぬ夜はおのが袖枕、枕あまりに床ひろし、寄れ枕、枕さへ疎むか」といふ小唄を地と掛け合ひで、老のさび声で謡ふあたりは、殊に味が深かつた。
— 川田順 『枕物狂』 青空文庫
家を外に浮れ歩くあの様子は、平生猫に好意を持っている人にすら、疎むとか、憎むとかいう心持を起させやすい。
— 柴田宵曲 『古句を観る』 青空文庫
作例 · 標準
例句