皮肉
ひにく
名詞形容動詞名詞-の形容詞頻度ランク #6696 · 青空 3939 例
標準
irony
文例 · 用例
特に月々の「文藝春秋」に出すアフォリズム風の文字(侏儒の言葉)は、機智のために機智を弄する弄筆者流の惡皮肉で、憎惡的にさへ不滿を感ぜずに居られなかつた。
— 萩原朔太郎 『芥川龍之介の死』 青空文庫
だがその客が歸つたあとでは、けろりとして皮肉の舌を出すだらう。
— 萩原朔太郎 『芥川龍之介の死』 青空文庫
それからして自分は、時にしばしば彼を「意地惡き皮肉の人」とも考へた。
— 萩原朔太郎 『芥川龍之介の死』 青空文庫
もつと甚だしくは、談話の後で舌を出す皮肉な惡漢――意地の惡い諷刺家――とさへ想像した。
— 萩原朔太郎 『芥川龍之介の死』 青空文庫
歸途に別れる時、室生は例のずばずばした調子で、私に向つて次のやうな皮肉を言つた。
— 萩原朔太郎 『芥川龍之介の死』 青空文庫
(しかも皮肉なことには、その催眠劑がまた彼を死に導いた。
— 萩原朔太郎 『芥川龍之介の死』 青空文庫
皮肉や諷刺じゃないわけだ。
— 太宰治 『多頭蛇哲学』 青空文庫
それから私は何を云つたかよくは覚えてゐないが、兎も角新しき男に皮肉めいたことを喋舌つたことを覚えてゐる。
— 中原中也 『我が生活』 青空文庫
作例 · 標準
彼は「君のその独創的なファッションセンスには脱帽するよ」と皮肉を言ったが、明らかに馬鹿にしているのが透けて見えた。
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正義と誠実さを売りにして当選した政治家が、裏では汚職に手を染めていたというのは、最高の皮肉と言うほかない。
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世界一安全だと言われていた最新の豪華客船が、処女航海で氷山にぶつかって沈没するなんて、あまりに皮肉な話だ。
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標準
unexpected
作例 · 標準
幼い頃からプロのピアニストを目指して練習に励んでいた姉が挫折し、遊び半分で始めた妹が才能を開花させるとは、なんとも皮肉な結果だ。
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渋滞を避けるためにわざわざ遠回りの裏道を選んだのに、そこが工事中で通行止めだったのは皮肉以外の何物でもない。
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都会の喧騒を逃れて静かな村に移住したのに、家のすぐ隣に大型のショッピングモールが建設されることになったのは、運命の皮肉を感じる。
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標準
(only) surface
作例 · 標準
彼の書いた論文は、過去の研究に対する皮肉な批判ばかりが目立ち、自分自身の新しい知見が全く示されていないのが残念だ。
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建設的な議論を求めているのに、彼が重箱の隅をつつくような皮肉ばかりを言うので、会議が一向に前に進まない。
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芸術の本質を理解しようとせず、表面的な技巧の拙さだけを皮肉るような態度は、真の批評家とは呼べない。
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標準
skin and bone
作例 · 標準
長い間、厳しい断食の修行を続けてきたその老僧の体は、もはや皮肉の体となっており、凄まじい精神力だけが彼を支えているようだった。
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飢饉が続く村を訪れると、食べ物を求めて力なく歩く子供たちの体は皮肉ばかりの痛々しい姿で、見ていられなかった。
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激しい闘病生活の末、あんなに恰幅の良かった父が皮肉の如く痩せこけてしまった姿を見て、私は涙をこらえることができなかった。
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