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読書界

どくしょかい
名詞
1
標準
the reading public
文例 · 用例
そこへああいう風のものを出されたのですから、読書界ならびに作者界に大分異った感じを与えられた事は事実であります。
幸田露伴 言語体の文章と浮雲 青空文庫
書籍の場合はまさかにそれほどではないとしても、大多数の読書界の各員が最高の批判能力をもっていない限り、やはり評判の高いほうを選む。
寺田寅彦 読書の今昔 青空文庫
▼殊に最近の読書界は、近来診らしく重版などといふ現象もあるので、一般の読書本能も決して低くない証拠を示してゐるので、この際良質の刊行物紹介は、批評家もじつくりと腰を据ゑてなすべしである。
大波小波 小熊秀雄全集-20 青空文庫
読書界の形勢も、もう紅葉、露伴とは言はなかつた。
田山録弥 明治文学の概観 青空文庫
この秀光舎の前身は同益出版社といって、今から四十年前に小説復刻の元祖たる南|伝馬町の稗史出版社に続いて馬琴の『俊寛僧都島物語』や風来の『六々部集』を覆刻したので読書界に知られた印刷所であった。
――尾崎紅葉―― 硯友社の勃興と道程 青空文庫
欧化主義の反動が文学上にも及ぼして安価なシャボン臭い政治小説や人情小説が飽かれて来た時だったので、『色懺悔』というような濃艶な元禄情味を滴たらした書名が第一に人気に投じて、内容はさして勝れたものではなかったが、味淋と鰹節のコッテリした元禄|張の文章味が読書界を沸騰さした。
――尾崎紅葉―― 硯友社の勃興と道程 青空文庫
極めて新らしい言文一致と奥浄瑠璃の古い「おじゃる」詞とが巧みに調和した文章の新味が著るしく読書界を驚倒した。
内田魯庵 美妙斎美妙 青空文庫
『我楽多文庫』は『都之花』に先んじて、硯友社の名は新時代の若い文人の集団としてその時既に読書界を騒がしていた。
内田魯庵 美妙斎美妙 青空文庫