巧緻
こうち
形容動詞名詞
標準
elaborate
文例 · 用例
……清麗巧緻にしてかつ神秘である。
— 泉鏡花 『七宝の柱』 青空文庫
同じ色した渋団扇、ばさばさばさ、と遣った処は巧緻いものなり。
— 泉鏡花 『陽炎座』 青空文庫
豈図らんや造物の脚色は、綺語の奇より奇にして、狂言の妙より妙に、才子の才も敵する能わざるの巧緻あり、妄人の妄も及ぶ可からざるの警抜あらんとは。
— 幸田露伴 『運命』 青空文庫
だがあまりに巧緻に過ぎ、柔軟に過ぎた。
— 北原白秋 『木曾川』 青空文庫
夫人は、この青年を、彼女の「足下」にひざまずかせようという意図でもあるように夫人の片言微笑には、孔雀が尾羽を、一杯に広げたような勿体ぶった風情があり、華やかな巧緻な媚に溢れていた。
— 菊池寛 『貞操問答』 青空文庫
だから家康が立てた政治の根本方策は、「神君が定め置かれた通り」に自動的に適用されて、代を経るに従つて、どこまでも巧緻精妙化されて行く力を内蔵してゐたのである。
— 菊池寛 『二千六百年史抄』 青空文庫
吾人は蒲公英のそれのやうに堅固な、軽い、巧緻で安全なパラシユート即ち飛行用器を何時、造るに成功するであらうか?
— 牧野信一 『卓上演説』 青空文庫
矢張細かい巧緻な筆で、濃淡なく書いてゐる。
— 田山録弥 『自他の融合』 青空文庫
作例 · 標準
「この螺鈿細工の箱、あまりに巧緻な仕上がりに、思わず息を呑んで見惚れてしまったわ」
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犯行の手口が非常に巧緻であったため、警察の捜査は初期段階で混乱を極めることとなった。
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「巧緻を極めたデザインの美しさだけでなく、実用性も兼ね備えているのがこの製品の特徴です」
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