狡知
こうち
名詞
標準
craft
文例 · 用例
が、特殊の悪人の狡知と、彼ら自身の知恵の質が異なっている場合には、もちろん彼らはしくじってしまう。
— THE PURLOINED LETTER 『盗まれた手紙』 青空文庫
これは相手の狡知が彼らより以上のときにはいつもそうだし、その以下の場合にもたいていそうなんだ。
— THE PURLOINED LETTER 『盗まれた手紙』 青空文庫
果たしてしからば、人間の狡知よく神を欺くといわねばならぬ。
— 井上円了 『おばけの正体』 青空文庫
彼等は狡知猾才にとめる邪悪霊を首領と仰ぎ、百方手を尽して、われ等の聖業を阻害せんとしつつあるので、その悪戯は極めて巧妙、その行動は甚だ敏活、巧みにわれ等の事業を摸倣し、ひたすら迷える者の歓心を買うべくつとめるから、其伝播力、感染力は驚くべく強大である。
— SPIRIT TEACHINGS 『霊訓』 青空文庫
野心や冒険を惹き起こす目的因とでも云うべきこの青年的理想は、この意味では却って一種の「理性の狡知」であり、摂理の「見えざる手」だとも云えるだろう。
— 戸坂潤 『思想と風俗』 青空文庫
――マキャヴェリはその『君主論』に於て、〔君主〕に必要な譎詐・欺瞞・狡知・を分析し、権謀術策の原理を授けているが、その結果は計らずも〔君主〕の陰険な心事を暴露すると共に、一般に人間性の虚偽性を暴露している。
— 戸坂潤 『読書法』 青空文庫
これこそ真にローマ的な態度であって、力によって勝つことをまやかしによる勝ちよりもほこるに足らぬとする、あのギリシア的狡知やカルタゴ的狡猾とは違うところなのである。
— ESSAIS DE MONTAIGNE 『モンテーニュ随想録』 青空文庫
だが、神々はこの不信と狡知をお罰しになった。
— ESSAIS DE MONTAIGNE 『モンテーニュ随想録』 青空文庫
作例 · 標準
「彼は狡知に長けた人物だから、甘い言葉に騙されないように十分注意したほうがいい」
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権力争いの中で狡知を巡らせ、ライバルを次々と失脚させていく彼の冷徹さには恐ろしさを感じる。
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「ふん、そんな見え透いた狡知で私を出し抜こうなんて、10年早いんだよ」
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