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寛厳

かんげん
名詞
1
標準
leniency and severity
文例 · 用例
勿論乱れ立った世に在っては、一軍の主将として下知の通りに物事の捗ぶのを期するのは至当の訳で、然無くても軍隊の中に於ては下々の心任せなどが有ってはならぬものであるが、それでも自らに寛厳の異があり程度がある。
幸田露伴 蒲生氏郷 青空文庫
これはむしろ極端の例で、地方によりて多少の寛厳の差はあったが、しかし大体に於いて相似たもので、武士に対しては勿論、町人・百姓に対しても、その屋内に入るを禁ぜられ、門構えの家では門外で草履をぬぎ、跣足のまま入口土間の敷居外に至り、敷居に手をついて用談を申し上げる。
喜田貞吉 エタに対する圧迫の沿革 青空文庫
前にも言った如く、現に遠州の或る地方では、幕末頃までもなお穢多足洗の習慣を認めておった様に、地方によって相変らず待遇の寛厳がまちまちであった事と察せられる。
喜田貞吉 エタに対する圧迫の沿革 青空文庫
これに基づいて定められた諸藩の取締りは、藩によってそれぞれ寛厳の差はあったが、要するにエタを普通民から差別せしめるにあった。
喜田貞吉 賤民概説 青空文庫
寛厳宜しきを得た批判を受けたいと思う。
戸坂潤 読書法 青空文庫
むろんそれは表向きのことで、停止されたかと思うと、いつか許可になったり、つねに取締りの寛厳が繰り返されるから、娼家の軒数も女たちの数も一定してはいなかった。
徒労に賭ける 赤ひげ診療譚 青空文庫
そのくらいだから寛厳の手心が甚しく、彦根、尾張、仙台等の雄藩の領地は避けて竿を入れず、小藩の領地になるというと見くびって、烈しい竿入れをしたものだから領民が恨むこと、恨むこと。
新月の巻 大菩薩峠 青空文庫
そのくらいだから寛厳の手心が甚しく、彦根、尾張、仙台等の雄藩の領地は避けて竿を入れず、小藩の領地になるというと、見くびって烈しい竿入れをしたものだから、領民が恨むこと、恨むこと。
農奴の巻 大菩薩峠 青空文庫
作例 · 標準
「あそこの監督は寛厳の使い分けが絶妙で、選手たちの甘えを許さない一方で、落ち込んだ時のフォローが温かいんだ」
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部下を指導する際、時には優しく寄り添い、時には厳しく指摘するという、寛厳よろしきを得た対応を心がけている。
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法執行の現場では、個別の情状を汲み取る寛容さと、法に則り正義を貫く厳格さを併せ持つ、寛厳のバランスが求められる。
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