甘言
かんげん
名詞名詞-の形容詞
標準
sweet words
文例 · 用例
また、人に取入ろうとする者は甘言を提供し、下心ある者は進んで甘茶を飲ませようとする。
— 九鬼周造 『「いき」の構造』 青空文庫
つまり刺青のマニアっていう奴ね」「…………」「いやがるのを無理に、脅したり、すかしたり、甘言を弄したりして、家へ連れこんでは、麻薬をかがせて、刺青をしてしまうのよ。
— 織田作之助 『夜光虫』 青空文庫
それも蓼食う虫が好いて、ひょんなまちがいからお前に惚れたとか言うのなら、まだしも、れいの美人投票で、あんたを一等にしてやるからというお前の甘言に、うかうか乗ってしまったのだ……と、判った時は、おれは随分口惜しかった。
— 織田作之助 『勧善懲悪』 青空文庫
うかうかと佐古の甘言に乗ったという想いが強かった。
— 織田作之助 『青春の逆説』 青空文庫
しかるに、迂遠千万にも毎々旅費日当を費やし官公吏を派し、その人々の、あるいは脅迫し、あるいは甘言して請願書に調印を求むること、怪しむに堪えたり。
— 南方熊楠 『神社合祀に関する意見』 青空文庫
岩城源造は老人といふばかりでなく、至つて金放れが悪い奴と目され、何処の「カフエー」でも、見せ金を示さぬうちは決して媚を呈さず、彼の甘言になど乗る女は絶無であるといふことだつた。
— 牧野信一 『老猾抄』 青空文庫
お前は敵の暴力と戦うばかりでなく、敵の甘言とも戦わなければならぬ。
— 菊池寛 『真珠夫人』 青空文庫
そうした上部丈けの甘言に乗って、ウカ/\と夫人の掌上などに、止まっている中には、あの象牙骨の華奢な扇子か何かで、ビシャリと一打にされるのが、当然の帰結であるかも知れないと信一郎は思った。
— 菊池寛 『真珠夫人』 青空文庫
作例 · 標準
「へえ、そんなに上手い話があるんですか」と、彼は鼻で笑いながら詐欺師の甘言をさらりと言い流した。
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「絶対に損はさせないから」という投資勧誘の甘言に乗り、老後のために蓄えていた退職金のほとんどを失ってしまった。
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彼は巧みな甘言を弄して取り入り、ライバル企業が長年秘匿してきた新製品の機密情報を聞き出すことに成功した。
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