慈心
じしん
名詞
標準
benevolence
文例 · 用例
釈門の教えとしては、いっさいの善慈心をもって、いっさいの魔を降すのほかはござりませぬ」 彼は天下に大赦の令をくだすことを勧めて、皇帝もそれにしたがった。
— 酉陽雑爼(唐) 『中国怪奇小説集』 青空文庫
仏|言わくかの比丘八種の蛇名を知らず、慈心もて蛇に向わず、また呪を説かずして蛇に殺されたとて、八種の蛇名を挙げたるを見るに、竜王の名多し。
— 蛇に関する民俗と伝説 『十二支考』 青空文庫
その呪言は、〈我諸竜王を慈しむ、天上および世間、わが慈心を以て、諸|恚毒を滅し得、我|智慧を以て取り、これを用いこの毒を殺す、味毒無味毒、滅され地に入りて去る〉、仏曰く、この呪もて自ら護る者は、毒蛇に傷殺されずと。
— 蛇に関する民俗と伝説 『十二支考』 青空文庫
他の人種相殺し尽した後出で来り相見て慈心を起し共に善法を行う。
— 鶏に関する伝説 『十二支考』 青空文庫
日に妙楽を受け、禅定に遊ぶ事三禅の天人のごとく常に慈心ありて恭敬和順し一切殺生せず。
— 鶏に関する伝説 『十二支考』 青空文庫
華氏国王、すなわち馬鳴菩薩と、仏鉢と、一の慈心鶏を以て各三億金銭に当て、王に献じた。
— 鶏に関する伝説 『十二支考』 青空文庫
これは実に辻褄の合わぬ噺で、いわゆる慈心鶏が一切の怨敵を消滅せしむる威力あらば、平生厚く飼われた恩返しに、なぜ華氏城王のために奮発して、月支国の軍を打破消滅せしめず、おめおめと償金代りに敵国へ引き渡しを甘んじたものか。
— 鶏に関する伝説 『十二支考』 青空文庫
かの鶏を献じた人、もとより慈心あり、鶏の罪なくして殺さるるを哀しみ、厨人よりこれを償い放ち、この王の悪業願わくは報いを受くるなかれ、我来世厄難に遭う時、えらい大師が来って救いたまえと念じた。
— 鶏に関する伝説 『十二支考』 青空文庫
作例 · 標準
彼女は慈心に満ちた眼差しで、病に苦しむ孤児たちの手を優しく握りしめた。
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僧侶は「常に慈心を持って他者に接し、利他の心で生きなさい」と、信者たちに説法した。
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彼の慈心ある勇敢な行動は、長年の対立で冷え切っていた村人たちの心を少しずつ溶かしていった。
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