慈しみ
いつくしみ
名詞頻度ランク #33077 · 青空 41 例
標準
affection
文例 · 用例
ただ、しとしとと心の上より下へ向って滴り落ちる雫は、思いやりと、慈しみと、親しさと、恩愛の情です。
— 岡本かの子 『仏教人生読本』 青空文庫
しかし、その赤ん坊が自分にまともにむける眼には、最初皆三に逢った晩に、彼の声が浸みさせたと同様な慈しみがある――お涌はそれに逢うと、柔軟なリズムの線がひとりでに自分の体に生み出され、われとしもなくその線の一つを取上げて、自分の姿をそれに沿える。
— 岡本かの子 『蝙蝠』 青空文庫
生活には事かかない程のものを持っているので、母は一人で娘を慈しみ育てた。
— 渡辺温 『或る母の話』 青空文庫
そして滋養を与えるために白身の軽い肴を煮ていると、復一は男ながら母性の慈しみに痩せた身体もいっぱいに膨れる気がするのであった。
— 岡本かの子 『金魚撩乱』 青空文庫
「まあ、ほんとに」 わたくしの気持は茲でちょっと呆れ返り、何故か一度、悄気返りさえしているうちに、もうわたくしの小さい同姓に対する慈しみはぐんぐん雛妓に浸み向って行った。
— 岡本かの子 『雛妓』 青空文庫
しかし、その赤ん坊が自分にまともにむける眼には、最初皆三に逢つた晩に、彼の声が浸みさせたと同様な慈しみがある――お涌はそれに逢ふと、柔軟なリズムの線がひとりでに自分の体に生み出され、われとしもなくその線の一つを取上げて、自分の姿をそれに沿へる。
— 岡本かの子 『蝙蝠』 青空文庫
そこで、折角、わたくしの中に猛り出した決意も手持無沙汰になり、萎えて弱まり、その上都合の悪いことには心の底の方から自分で憎くなるほど相手に対して睦まじげな慈しみやら憫みが滲み出して来るのでありました。
— 岡本かの子 『生々流転』 青空文庫
だが、また、その声を聞くと、普通のいのちの附根を哀れに絞り千切られたあと、別のいのちが、附根から芽生え出して来たものが忿懣やら慈しみの心やらを伴って涌然と沸き立つのを覚えた。
— 岡本かの子 『生々流転』 青空文庫
作例 · 標準
母親は深い慈しみの眼差しで、眠っている我が子を見つめていた。
幻辭AI · gemini-2.5-pro
彼の言葉には、弱い立場の人々への慈しみがこもっている。
幻辭AI · gemini-2.5-pro
祖母は庭の草花一つ一つに、慈しみを込めて水をやっている。
幻辭AI · gemini-2.5-pro