衣冠
いかん
名詞頻度ランク #7906 · 青空 190 例
標準
kimono and ancient head-dress
文例 · 用例
始めに、たぶん聖徳太子を代表しているらしい衣冠の人が出て来て、舞台の横に立って笛を吹く。
— 寺田寅彦 『雑記(1)』 青空文庫
余は彼の船上に飛び乗りただちに船内に走入って見るに、その船内の華麗しき事あたかも古代の王宮のごとく、近世の人は夢想する事も出来ぬ奇異の珍宝貨財眼も眩するばかりにて、その間には百人の勇士を右に、百人の美人を左に、古代の衣冠を着けたる一人の王は、端然として坐しいたり、余は跳上って喜べり、オオ生ける人!
— 押川春浪 『南極の怪事』 青空文庫
正面には裁判長が二人の陪席とともに衣冠を正して控へて居た。
— 平出修 『公判』 青空文庫
積薪思はず悚然として、直ちに衣冠を繕ひ、若き婦は憚あり、先ず姑の閨にゆき、もし/\と聲を掛けて、さて、一石願ひませう、と即ち嗜む處の嚢より局盤の圖を出し、黒白の碁子を以て姑と戰ふ。
— 泉鏡太郎 『唐模樣』 青空文庫
大鬼は衣冠にして騎馬、小鬼数十|何れも剣戟を携へて従ふ。
— 岡本綺堂 『雨夜の怪談』 青空文庫
衣冠にて馬上に見ゆるもあり、或は竜に乗り雲に乗り、或は犀象のたぐひに打乗り、白き装束なるもあり、赤き青き色々の出立にて、其姿も亦大なるもあり小きもあり、異類異形の仏神空中にみちみちて東西に飛行し玉ふ。
— 太宰治 『津軽』 青空文庫
石の帯というは、黒漆の革の帯の背部の飾りを、石で造ったものをいうので、衣冠束帯の当時の朝服の帯であり、位階によりて定制があり、紀伊石帯、出雲石帯等があれば、石の形にも方なのもあれば丸なのもある。
— 幸田露伴 『連環記』 青空文庫
曰く、丁晋公臨終前半月、已に食はず、但香を焚いて危坐し、黙して仏経を誦す、沈香の煎湯を以て時々少許を呷る、神識乱れず、衣冠を正し、奄然として化し去ると。
— 幸田露伴 『連環記』 青空文庫
作例 · 標準
平安時代の貴族たちは、公式の場では衣冠を着用するのが常であった。
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博物館に展示されている衣冠は、当時の華やかな文化を今に伝えている。
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古典文学を紐解くと、衣冠を身につけた人々の姿が目に浮かぶようだ。
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即位の礼のような重要な儀式では、現代でも衣冠が用いられることがある。
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