束帯
そくたい
名詞
標準
old ceremonial court dress
文例 · 用例
石の帯というは、黒漆の革の帯の背部の飾りを、石で造ったものをいうので、衣冠束帯の当時の朝服の帯であり、位階によりて定制があり、紀伊石帯、出雲石帯等があれば、石の形にも方なのもあれば丸なのもある。
— 幸田露伴 『連環記』 青空文庫
何事かと思って覗いてみると勿体らしい衣冠束帯をした櫛田神社の宮司が、拝殿の上に立って長い髯を撫でながら演説をしている。
— 夢野久作 『近世快人伝』 青空文庫
曾はもう衣冠束帯して朝廷にも往かずに、毎日|酒宴を催していた。
— 田中貢太郎 『続黄梁』 青空文庫
」 と、局が声を掛けて、腰をなよやかに、片手を膝に垂れた時、早や其の襖際に気勢した資治卿の跫音の遠ざかるのが、静に聞えて、もとの脇廊下の其方に、厳な衣冠束帯の姿が――其の頃の御館の状も偲ばれる――襖の羽目から、黄菊の薫ともろともに漏れ透いた。
— 泉鏡花 『妖魔の辻占』 青空文庫
衣冠束帯の威儀を正した鎮撫使の橋本少将が、厳かな口調で、次のようにいい渡した。
— 菊池寛 『乱世』 青空文庫
私がもし、急に明日から金閣寺で暮すという身分にでもなったとしたら、私は直ちにパンタロンは紙屑屋へ売飛ばして衣冠束帯で身を固めるであろう。
— 小出楢重 『めでたき風景』 青空文庫
我我の祖先は「神」と言う言葉に衣冠束帯の人物を髣髴していた。
— 芥川龍之介 『侏儒の言葉』 青空文庫
新しい政府の政府らしい信用もどうかと思われるとき単身その地に乗りこんだこの血気の男は、ものものしげな衣冠束帯の行列をつくって上陸した岡本権判官の一行を迎えて、何故かその形式に流れた施設のないやり方に納得出来なかったのだ。
— 本庄陸男 『石狩川』 青空文庫
作例 · 標準
平安時代の貴族は、儀式の際には束帯を着用した。
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博物館で、精巧に作られた束帯の展示を見た。
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大嘗祭のような重要な儀式では、天皇は束帯を身にまとう。
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ウィキペディア
束帯 は、平安時代以降の、天皇以下公家男子の正装(平安装束)。衣冠を「宿直(とのい)装束」と呼ぶのに対し、束帯は「昼(ひの)装束」と呼ばれる。
出典: 束帯 — ウィキペディア / CC BY-SA 4.0