嫌中
けんちゅう
名詞
標準
dislike of China
文例 · 用例
漱石は、だが一身上の必要から、やっぱりいやな大学にも出かけなければならず、そのいやな大学の講義に当時の胸中の懊悩をきわめて意力的にたたきこんで、彼の最大不機嫌中に卓抜な英文学史と文学評論とを生み出した。
— ――鴎外・漱石・荷風の婦人観にふれて―― 『歴史の落穂』 青空文庫
この女房の母親で、年紀の相違が五十の上、余り間があり過ぎるようだけれども、これは女房が大勢の娘の中に一番|末子である所為で、それ、黒のけんちゅうの羽織を着て、小さな髷に鼈甲の耳こじりをちょこんと極めて、手首に輪数珠を掛けた五十格好の婆が背後向に坐ったのが、その総領の娘である。
— 泉鏡花 『国貞えがく』 青空文庫
」と掠れ声を白く出して、黒いけんちゅう羊羹色の被布を着た、燈の影は、赤くその皺の中へさし込んだが、日和下駄から消えても失せず、片手を泳ぎ、片手で酒の香を嗅分けるように入った。
— 泉鏡花 『歌行燈』 青空文庫
支那人はニヤニヤ笑って美代子さんを見ておりましたが又、「けんとんけんちゅう(支那の織物の名)入りまションか」 と云いました。
— 夢野久作 『クチマネ』 青空文庫
支那人は又ニヤリと笑ってあたりを見まわしましたが、そのまま巾着の口を閉じて懐中へしまって、反物を担いで今度は隣家の門口へ行って知らぬ顔で、「けんとんけんちゅう入りまションか」 と呼びました。
— 夢野久作 『クチマネ』 青空文庫
それう持ってわやくをしちゃあいけんちゅうのに」 僕はふいと立ち留って声のする方を見た。
— 森鴎外 『ヰタ・セクスアリス』 青空文庫
けんちゅうのくろき羽織をきたるみなりゆかし。
— 三宅花圃 『藪の鶯』 青空文庫
「あやつ、馬関で、お蔦ちゅう芸妓の、間夫じゃった男でなか」 どやどやと、属吏たちが立って来て、「この色情坊主」「罰杯うけんちゅうなら、吾輩の股をくぐれ」「杯洗でじゃ、杯洗でじゃ」 大座敷へ、引きずり戻された。
— 吉川英治 『松のや露八』 青空文庫
作例 · 標準
インターネット上では、嫌中感情を煽るような記事も散見される。
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経済摩擦が原因で、両国間に嫌中感情が高まっている。
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嫌中という言葉は、特定の政治的立場を表すことが多い。
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