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半跏

はんか
名詞
1
標準
half lotus position (meditation posture)
文例 · 用例
玉幡は四本とも同型のもので、幅二尺高さ七尺ばかり、上から三分の一までの部分は、ビルマ風の如意輪観音が半跏を組んでいる繍仏になっていて、顔を指している右手の人差指だけが突出し、それには折れないように、薄い銅板を菱形にして巻いてあった。
小栗虫太郎 夢殿殺人事件 青空文庫
彼は冷たい火鉢の灰の中に細い線香を燻らして、教へられた通り坐蒲團の上に半跏を組んだ。
夏目漱石 青空文庫
観音に似た女性的な柔和な相をし、半跏して、右手で軽く頬杖をついて静思とも安息ともうけとれるやうな姿をしたあの像である。
坂口安吾 木々の精、谷の精 青空文庫
古墳の主が朝夕拝んでいた持仏でしょうが一尺五寸ぐらいの半跏像ですが、観音様だか何仏だか、ちょッと風変りで素性の知りかねるものであったそうです。
その十八 踊る時計 明治開化 安吾捕物 青空文庫
金堂安置の薬師如来像のような聖徳太子御在世中の造像にかかるものや、同金銅|釈迦三尊像や、所謂|百済観音像や、夢殿の救世観世音菩薩像、中宮寺の如意輪観音と称する半跏像の如き一聯の神品は、悉く皆日本美の淵源としての性質を備えている。
高村光太郎 美の日本的源泉 青空文庫
ただ、この観音像がわれわれをかくも惹きつけ、かくも感嘆せしめずにはおかない所以の一つは、その半跏思惟の形相そのものであろうと説かれた浜田博士の闊達な一文は私の心をいまだに充たしている。
堀辰雄 大和路・信濃路 青空文庫
その後も、二三の学者のこの像の半跏思惟の形の発生を考察した論文などを読んだりして、それがはるかにガンダラの樹下思惟像あたりから発生して来ているという説などもあることを知り、私はいよいよ心に充ちるものを感じた。
堀辰雄 大和路・信濃路 青空文庫
炉辺に半跏を組んで一杯の渋茶を啜るといつたやうな生活も、また棄てがたい味ひがある。
吉井勇 青春回顧 青空文庫