潮風
しおかぜ
名詞頻度ランク #33262 · 青空 285 例
標準
sea breeze
文例 · 用例
冷たい潮風が絶えず頬を流れて、紫色の煙草の烟をすいすいと消して行つた。
— 南部修太郎 『修道院の秋』 青空文庫
炉の火燃えつきんとすれども柴くべず、五十年の永き年月を潮風にのみ晒せし顔には赤き焔の影おぼつかなく漂えり。
— 国木田独歩 『源おじ』 青空文庫
浦の雨夜の茶話は今も心に残っているが、それよりも、婆さんの潮風に黒ずんだ顔よりも、垣の山吹よりも深く心に沁み込んで忘られぬものが一つある。
— 寺田寅彦 『嵐』 青空文庫
宿の裏門を出て土堤へ上り、右に折れると松原のはずれに一際大きい黒松が、潮風に吹き曲げられた梢を垂れて、土堤下の藁屋根に幾歳の落葉を積んでいる。
— 寺田寅彦 『嵐』 青空文庫
御最後川の岸辺に茂る葦の枯れて、吹く潮風に騒ぐ、その根かたには夜半の満汐に人知れず結びし氷、朝の退潮に破られて残り、ひねもす解けもえせず、夕闇に白き線を水ぎわに引く。
— 国木田独歩 『たき火』 青空文庫
海岸に売店一つなく、太平洋の真中から吹いて来る無垢の潮風がいきなり松林に吹き込んでこぼれ落ちる針葉の雨に山蟻を驚かせていた。
— 寺田寅彦 『海水浴』 青空文庫
潮風と霧にしめった舷に その影は年老ったしっかりした船員だ。
— 宮沢賢治 『『春と修羅』補遺』 青空文庫
』と自分の顏は自分には見えず、昨日の美少年も、今は日に燒け、潮風に吹かれて、恰も炭團屋の長男のやうになつた事には氣の付かぬ無邪氣さ、只更私の顏を指し笑つたなど、苦しい間にも隨分滑船の煙も見えぬのである。
— 押川春浪 『海島冐檢奇譚 海底軍艦』 青空文庫
作例 · 標準
窓を開けると、心地よい潮風が部屋に吹き込んできた。
幻辭AI · gemini-2.5-flash
潮風に吹かれながら浜辺を散歩するのは、最高の気分だ。
幻辭AI · gemini-2.5-flash
この辺りの建物は、潮風による塩害対策が施されている。
幻辭AI · gemini-2.5-flash