低声
ていせい
名詞
標準
low voice
文例 · 用例
まえにも何回となく言って言い馴れているような諳誦口調であって、文章にすればいくらか熱のある言葉のようにもみえるが実際は、れいの嗄れた陰気くさい低声でもってさらさら言い流しているだけのことなのである。
— 太宰治 『ダス・ゲマイネ』 青空文庫
「先生もう死ぬるものでございませうか」「駄目らしいね」医者は低声でそれを答へた。
— 中原中也 『医者と赤ン坊』 青空文庫
「そんなこと自由ぢやないの……」「えゝ、さういへばさうだけど、自由なんて引つぱり出すと却つて不自由だ、怒鳴りたい時は怒鳴るが好いつてのが自由でせう……」「ぢや若し、隣の人達が女だから好いけれど、荒くれ男共だつたら如何するの」 低声で言つた。
— 中原中也 『分らないもの』 青空文庫
「いき」の表現として色彩は二元性を低声に主張するものでなければならぬ。
— 九鬼周造 『「いき」の構造』 青空文庫
」新しく柿本の傍のベッドへやってきた担架卒は、太い低声で、運んできた負傷者に喋っていた。
— 黒島傳治 『武装せる市街』 青空文庫
」 右の踏みならされた細道を進んでいる永井がその時、低声に云った。
— 黒島伝治 『パルチザン・ウォルコフ』 青空文庫
極めて低声で、(お客様があるよ。
— 泉鏡花 『高野聖』 青空文庫
食事をしながらも低声で談話は進行していたが、今までとちがって話が急に何か知らないがまじめな軌道へはいり込んだかのように見えた。
— 寺田寅彦 『三斜晶系』 青空文庫
作例 · 標準
彼は周囲に聞かれないよう、低声で秘密を打ち明けた。
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先生が低声で語りかけると、子供たちは静かに耳を傾けた。
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その女優は、舞台で低声を響かせ、観客を魅了した。
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