正真
しょうしん
名詞-の形容詞
標準
true
文例 · 用例
蒸されるような暑苦しい谷間の坂道の空気の中へ、ちょうど味噌汁の中に入れた蓴菜のように、寒天の中に入れた小豆粒のように、冷たい空気の大小の粒が交じって、それが適当な速度でわれわれの皮膚を撫でて通るときにわれわれは正真正銘の涼しさを感じるらしい。
— 寺田寅彦 『さまよえるユダヤ人の手記より』 青空文庫
これは正真正銘の戦時だぞ。
— 黒島傳治 『武装せる市街』 青空文庫
」 重藤中尉は正真正銘の、力と力との対立を見た。
— 黒島傳治 『武装せる市街』 青空文庫
たとえ興行者のほうでは芝居のつもりであったとしても、動物のほうでは芝居気などは少しもない正真正銘の命がけの果たし合いだからである。
— 寺田寅彦 『映画「マルガ」に現われた動物の闘争』 青空文庫
しかしこの犬だけはいつでも正真正銘の犬である。
— 寺田寅彦 『映画雑感(3)』 青空文庫
この犬を描くのと同じ行き方で正真正銘の人間を描くことがどうしてできないのか。
— 寺田寅彦 『映画雑感(3)』 青空文庫
ともかくも明白に正真正銘に「泣き」また「笑う」のはだいたいにおいて人間の特権であるらしいから、われわれはこの特権を最も有効に使用するように注意したいものである。
— 寺田寅彦 『自由画稿』 青空文庫
そうして付け合わせの玩味に際してしいて普遍的論理的につじつまを合わせようとするような徒労を避け、そのかわりに正真な連句進行の旋律を認識し享楽することができはしないかと思うのである。
— 寺田寅彦 『連句雑俎』 青空文庫
作例 · 標準
その宝石は、正真のダイヤモンドであることが証明された。
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彼は、正真の友情の証として、その品物を大切にしていた。
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現代では、正真の価値を見抜くのが難しい場合がある。
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