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焦心

しょうしん
名詞動詞-サ変動詞-自動詞
1
標準
impatience
文例 · 用例
焦心霜ふりてすこしつめたき朝を、手に雲雀料理をささげつつ歩みゆく少女あり、そのとき並木にもたれ、白粉もてぬられたる女のほそき指と指との隙間をよくよく窺ひ、このうまき雲雀料理をば盗み喰べんと欲して、しきりにも焦心し、あるひとのごときはあまりに焦心し、まつたく合掌せるにおよべり。
萩原朔太郎 月に吠える 青空文庫
「とても取り返すことの出来ない生」を取り返さうとして、墓場の下から身を起さうとして無益に焦心する、悲しいたましひのすすりなきのやうなものが、彼の不思議の芸術の一面であつた。
萩原朔太郎 月に吠える 青空文庫
喜怒愛憎の高潮に伴なう涙は理知や道徳などとは関係の薄い情緒的のものであるが、哀別離苦の焦心の涙にはよほど本能的なものがあって、純粋な肉体の苦痛によるものとかなりまで相通ずるものがありそうに思われる。
寺田寅彦 自由画稿 青空文庫
「おおこれだ」と云はない許りに、期待も焦心も願望もそれ一通に籠つてゐるかのやうに、狂気じみた身悶えして、怪物はただ凝視した。
平出修 公判 青空文庫
この青白い犬は、前足をもつて堅い地面を掘らんとして焦心する。
萩原朔太郎 蝶を夢む 青空文庫
吠えるところの犬は哀傷し、狂號し、その明らかに直視するものを掘らんとして、かなしい月夜の墓地に焦心する。
萩原朔太郎 蝶を夢む 青空文庫
しかもその心の中では、不斷に時計の秒針を眺めながら、できない仕事への焦心を續けてゐる。
萩原朔太郎 宿命 青空文庫
馬よ、愚かな反抗とその焦心を捨てよ、その時お前はどんなに幸福であるか。
萩原朔太郎 散文詩・詩的散文 青空文庫
作例 · 標準
約束の時間に遅れそうで、彼は焦心していた。
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結果を待つ間、彼女の心は焦心でいっぱいだった。
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焦心しても事態は好転しないと知り、彼は深呼吸をした。
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