真実味
しんじつみ
名詞頻度ランク #42250 · 青空 61 例
標準
truthfulness
文例 · 用例
グリーンランドのどの辺を舞台にしたものか不明なのが遺憾ではあるが、とにかく先ず極地の夏のフィヨルドの景色の荒涼な美しさだけでも、普通の動かない写真では到底見られぬ真実味をもって観客に迫ってくるようである。
— 寺田寅彦 『映画雑感6』 青空文庫
「セバストポール」に書かれた戦争は、「戦争と平和」にかゝれた戦争よりも、真実味の程度に於て、純粋で、はるかにしのいでいる。
— 黒島傳治 『愛読した本と作家から』 青空文庫
宗保は、薪を積みに行くという真実味をよそうため、途中で猫車をかりて、引っぱって山へ行く坂の道を登りだした。
— 黒島傳治 『鍬と鎌の五月』 青空文庫
しかし、出てくる軍人も戦争の状景も、通俗小説のそれで、ひどく真実味に乏しい。
— 黒島傳治 『明治の戦争文学』 青空文庫
そこに、自然主義者としての花袋の面目もある訳だが、それだけに、戦場の戦闘開始前に於ける兵士や部隊の動きや、満洲の高粱のある曠野が、空想でない、しっかりした真実味に富んだ線の太い筆で描かれていながら、一つの戦地の断片に終って、全体としての戦争は浮びあがらない。
— 黒島傳治 『明治の戦争文学』 青空文庫
もう少しあたりまえの日本人のあたりまえの表情をすることによってかえって真実味を深めるくふうはないものであろうか。
— 寺田寅彦 『映画時代』 青空文庫
子馬が生まれて三日ぐらいだという場面で、母馬の乳をしゃぶりながらかんしゃくを起して親の足をぽんぽんける、そのやんちゃぶりや、また、けられても平気ですましている母の態度や、実に涙が出るほどかわいくおもしろい真実味があふれている。
— 寺田寅彦 『映画雑感(3)』 青空文庫
……台所で働く女中の身体のこなしまでも、しかもそれが練達洗練された三昧に入っている所作である限り……その心境がその仕事に対して純一無雑である限り……そこに能楽の型と同じ真実味の横溢した「人間美」が後光を放っているではないか。
— 夢野久作 『「生活」+「戦争」+「競技」÷0=能』 青空文庫
作例 · 標準
彼の話には真実味がなく、どこか作り物めいていた。
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この小説には、人間の感情の真実味がよく表現されている。
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その俳優の演技には、役柄に対する真実味が欠けていた。
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標準
sincerity
作例 · 標準
彼女の言葉には真実味がこもっており、深く心を打たれた。
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彼の語る体験談には、不思議と真実味が感じられた。
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真実味のある言葉は、人の心に響くものだ。
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