奇説
きせつ
名詞
標準
bizarre theory
文例 · 用例
現在科学の極限を見極めずして徒らに奇説を弄するは白昼|提灯を照らして街頭に叱呼する盲者の亜類である。
— 寺田寅彦 『方則について』 青空文庫
ただ自分等より一年前のクラスで、K先生という、少し風変り、というよりも奇行を以て有名な漢学者に教わった友人達の受売り話によって、孔子の教えと老子の教えとの間に存する重大な相違について、K先生の奇説なるものを伝聞し、そうして当時それを大変に面白いと思ったことがあった。
— 寺田寅彦 『変った話』 青空文庫
これは確かに奇説である。
— 寺田寅彦 『ルクレチウスと科学』 青空文庫
奇説に随うのも正を失っているのである。
— 幸田露伴 『努力論(現代訳)』 青空文庫
あまり空論も度が過ぎるぜ」と熊城は呆れ返って横槍を入れたが、法水は平然と奇説を続けた。
— 小栗虫太郎 『黒死館殺人事件』 青空文庫
だいたい階下の窓から落されたものなら、こんなに細かく割れる気遣いはないよ」「うん、その死霊は恐らく事実だろうよ」と法水はプウと煙の輪を吐いて、「しかし、彼奴がその後に死んでいるという事も、また事実だろう」と意外な奇説を吐いた。
— 小栗虫太郎 『黒死館殺人事件』 青空文庫
以上の調査を私服から聴き終ると、法水はひどく複雑な表情を泛べ、実にこの日三度目の奇説を吐いた。
— 小栗虫太郎 『黒死館殺人事件』 青空文庫
そこで私は此以上奇説や罵倒を聽くことを止め、彼の尤も重きを置いた救世觀を説明し終つたところで、一寸その概評を試みる。
— 狩野亨吉 『安藤昌益』 青空文庫
作例 · 標準
その歴史学者は、ピラミッドは宇宙人が作ったという奇説を真面目に主張している。
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「そんな奇説、誰も信じないよ。もっと根拠のある話をしてください。」
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彼は学会で、従来の定説を真っ向から否定する大胆な奇説を打ち出した。
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