世路
せいろ異読 せろ
名詞
標準
path of life
文例 · 用例
丁謂もこれに先だつこと一年か二年、明道年間に死んだのであるが、寂照が平坦な三十年ばかりの生活をした間に、謂は嶮峻な世路を歩んで、上ったり下ったりしたのであった。
— 幸田露伴 『連環記』 青空文庫
飜つて又世の才幹力量はありながら、しかも猶一起一倒、世路に沈淪して薄幸無福の人たるを免れぬものを見たならば、其の人の多くは惜福の工夫に缺けて居るのを見出すで有らう。
— 幸田露伴 『努力論』 青空文庫
客たちは後から骨身も融けるほど打ち解けさせられた中に人情の機微を学ばせられ、世路に勇み立つ底力を与えられた。
— 岡本かの子 『生々流転』 青空文庫
夫れ詩人は頑物なり、世路を濶歩することを好まずして、我が自ら造れる天地の中に逍遙する者なり。
— 北村透谷 『厭世詩家と女性』 青空文庫
もし人生を汚濁穢染の土とせば、処女の純潔は燈明の暗牢に向ふが如しと言はむ、もし世路を荊棘の埋むところとせば、処女の純潔は無害|無痍にして荊中に点ずる百合花とや言はむ、われ語を極めて我が愛好するものを嘉賞せんとすれども、人間の言語恐らくは此至宝を形容し尽くすこと能はざるべし。
— 北村透谷 『処女の純潔を論ず』 青空文庫
人情は暗中に刃を揮ひ、世路は到る処に陥穽を設け、陰に陽に悪を行ひ、不善を作さざるはなし。
— 尾崎紅葉 『金色夜叉』 青空文庫
命の朝のかしまだち、世路にほこるいきほひも、今、たそがれのおとろへを透しみすれば、わなゝきて、顔|背くるぞ、あはれなる。
— 上田敏 『海潮音』 青空文庫
命の朝のかしまだち、世路にほこるいきほひも、今、たそがれのおとろへを透しみすれば、わなゝきて、顔背くるぞ、あはれなる。
— 上田敏訳詩集 『海潮音』 青空文庫
作例 · 標準
彼の波乱に満ちた世路は、まるで小説のようだ。
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若者が世路を歩む上で、多くの困難に直面することは避けられない。
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私は、自分の選んだ世路が間違っていなかったと信じている。
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