恣心
ししん
名詞
標準
selfish, self-indulgent heart
文例 · 用例
断章 1ドンタクがきたとてなんになろ子供は芝居へゆくでなし馬にのろにも馬はなししんからこの世がつまらない。
— 絵入り小唄集 『どんたく』 青空文庫
中小商工業者も、学生も、ずらりとならびに包括されている勤労者という概括の中で労働者がただなんとなししんになるものとしてだけ、語られているようなのはどうしてだろう。
— 宮本百合子 『その柵は必要か』 青空文庫
けれども、「小豚派作家論」と題してきり出された勇ましいその評論も、すえは何となししんみりして、最後のくだり一転は筆者がひとしおいとしく思っている心境小説の作家尾崎一雄を、ひいきしている故にたしなめるという前おきできめつける、歌舞伎ごのみの思い入れにおわった。
— ――創作方法のこと・そのほか―― 『現代文学の広場』 青空文庫
そして物を無駄にしない事は一通りはやれないことはない、しかししんじつ物を無駄にしない事、いひかへれば物を活かして使ふことは難中の難だ、酒を飲むのも好きでやめられないなら仕方ないが、さて飲んだ酒がどれだけの功徳(その人にとつては)を発揮するか、酒に飲まれて酒の奴隷となるのでは助からない。
— 種田山頭火 『行乞記』 青空文庫
「うむ、もすこししんぼうするんだよ」とトニイはいいました。
— 豊島与志雄 『街の少年』 青空文庫
あたししんから誓ふわ。
— 四幕と声のみの一場よりなる喜劇 『速水女塾』 青空文庫
しかししんちゅうにぎりの入口扉と窓枠は往来に向って独特の静まりかたをしていて――つまり紹介状なしに人は入れぬ「|英国の家庭」を示威している。
— 宮本百合子 『ロンドン一九二九年』 青空文庫
作例 · 標準
自らの恣心を満足させるために、他人の迷惑を顧みない行動をとる。
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権力者が恣心に任せて振る舞えば、国はたちまち乱れてしまうだろう。
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若さゆえの恣心を抑え、周囲との調和を保つことを学んだ。
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