放縦
ほうじゅう異読 ほうしょう
形容動詞名詞
標準
self-indulgence
文例 · 用例
しかし「いき」の形相因たる非現実的理想性は、一元的平衡の破却に抑制と節度とを加えて、放縦なる二元性の措定を妨止する。
— 九鬼周造 『「いき」の構造』 青空文庫
モンマルトルは相も変わらず放縦な展覧会が開催されて、黒い山高帽の群とメランコリックな造花の女が、右往左往していました。
— 吉行エイスケ 『バルザックの寝巻姿』 青空文庫
これらの映画を見ることはすなわち観客みずから踊り歌い、放縦な高速度恋愛をし、やたらにピストルをぶっ放すことなのである。
— 寺田寅彦 『映画時代』 青空文庫
かういふ餘儀ない事情は彼等を驅つて放縦懶惰の高等遊民たらしめるより他はなかつた。
— お文の魂 『半七捕物帳』 青空文庫
時代は徳川将軍綱吉の世で、寵臣柳沢吉保を用い、正道はやや偏頗放縦に流れかけて来た頃だが、そのようなことは私には関わりがない。
— 岡本かの子 『宝永噴火』 青空文庫
第八課 あまり放縦でも困る 前述の方法とちょうど正反対の方面があります。
— 岡本かの子 『仏教人生読本』 青空文庫
まして人間には、たった一人のときでも自分を完成し、周囲の自然を開拓しようとする意志は持って生れているのですから、その人間本来の意志に従わず、勝手気ままな外界の自然のありさまを手本にでも見習うような放縦な生活は、どうあっても「真理」の逆行です。
— 岡本かの子 『仏教人生読本』 青空文庫
放縦に大胆に、不羈、専横に、心のままにして差支えない。
— 泉鏡花 『海神別荘』 青空文庫
作例 · 標準
彼は莫大な遺産を手にしてからというもの、放縦な生活に明け暮れ、ついには身を持ち崩した。
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若いうちの放縦は多少は許されるかもしれないが、度を越すと周囲の信頼を失うことになる。
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規則に縛られない自由な生き方と、単なる放縦とは似て非なるものだ。
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