恩寵
おんちょう
名詞頻度ランク #40676 · 青空 238 例
標準
grace
文例 · 用例
――そして私は、それら二つの帆を、ひとつ息でもつて、膨らますことができたといふ事のうちに限りない恩寵を認めます。
— ライネル・マリア・リルケ Rainer Maria Rilke 『ドゥイノ悲歌』 青空文庫
夢がその一夜限りの斷片であり、記憶の連續をもたないこと、その故にまた虚妄であるといふことは、せめてもの恩寵として、神に感謝すべきことであるかも知れない。
— 萩原朔太郎 『夢』 青空文庫
そしてただ、汝の信じ得ない神の恩寵が、すべての人間に平等である如く、汝にもその普遍的な最後の恩寵――永遠の忘却――を、いつか與へ給ふ日を、待つて居るのだ。
— 萩原朔太郎 『宿命』 青空文庫
此等の貧しい無智の人たちは、實にただ僅かばかりの物しか、その神神の恩寵に要求して居ないのである。
— 萩原朔太郎 『宿命』 青空文庫
そう決意した時、僕のからだは、ぬくぬくと神の恩寵に包まれたような気がした。
— 太宰治 『正義と微笑』 青空文庫
これだけでも既に不思議な恩寵なのに、さらにまた、その本の跋に、この支那文学の俊才が、かねてから私の下手な小説を好んで読まれていたらしい意外の事実が記されてあって、私は狼狽し赤面し、かつはこの奇縁に感奮し、少年の如く大いに勢いづいてこの仕事をはじめたというわけである。
— 太宰治 『惜別』 青空文庫
僕が天神山の眺望絶佳な高台に居を占めたのも、詩が出来るのも童謡を作ることも、女の子が生れた時に紫の鳩が来たことも、みんな神の恩寵が君の上にあるのだ、恵まれている。
— 北原白秋 『フレップ・トリップ』 青空文庫
野猿の声こそは聞けなかったが、それにも増して私は偶然の、時の恩寵を感じずにはいられなかった。
— 北原白秋 『木曾川』 青空文庫
ウィキペディア曖昧さ回避
恩寵(おんちょう)とは、めぐみいつくしむこと。 超自然(宗教的な) 恩賜の誤り。君主からたまわること。
神学用語
- 恩寵 (キリスト教) — キリスト教での神のめぐみ、いつくしみ。
- 一般恩寵
- 先行的恩寵
- 恩寵の手段
出典: 恩寵 — ウィキペディア / CC BY-SA 4.0