困厄
こんやく
名詞動詞-サ変
標準
distress
文例 · 用例
であるから人の困厄を見れぱ、其人が何人であらうと、憎悪するの因縁さへ無くば、則ち同情を表する十年の交友と一般なのである。
— 國木田独歩 『空知川の岸辺』 青空文庫
但し多くの發見者發明者等の傳記を繙けば、智の燭光よりして或事象の一端一隅を知り得て、而して忽地に張る氣を生じ、少からざる時日の困厄苦痛を意とせずして終に氣を成したるの例を見出すことは難くは無い。
— 幸田露伴 『努力論』 青空文庫
かの夫妻未だ左したる困厄には陥らねど、思はしからぬが苦情の元なれば、時として夫婦顔を赤めるなどの事もありしとぞ。
— 北村透谷 『鬼心非鬼心』 青空文庫
情知で金持で、相愛する二人を困厄の中から救い出す。
— 森鴎外 『細木香以』 青空文庫
されど願うは、ただこのままに永く膝下に侍せしめ給え、学校より得る収入は悉く食費として捧げ参らせ聊か困厄の万一を補わんと、心より申し出でけるに、父母も動かしがたしと見てか、この縁談は沙汰止みとなりにき。
— 福田英子 『妾の半生涯』 青空文庫
ところが世界はどんなに進化しても、老病困厄は絶えない。
— 森鴎外 『妄想』 青空文庫
「が若し叔母が慈母のように我の心を噛分けてくれたら、若し叔母が心を和げて共に困厄に安んずる事が出来たら、我ほど世に幸福な者は有るまいに」ト思ッて文三|屡々嘆息した。
— 二葉亭四迷 『浮雲』 青空文庫
老いたる祖母は浦賀で困厄の間に歿した。
— 森鴎外 『渋江抽斎』 青空文庫
作例 · 標準
戦乱による困厄を逃れるため、多くの人々が住み慣れた土地を離れて避難した。
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相次ぐ自然災害という困厄に見舞われながらも、村人たちは互いに助け合って再建に励んだ。
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不況の波が押し寄せ、経営者は会社の倒産という最大の困厄に直面していた。
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