白檀
びゃくだん異読 ビャクダン
名詞
標準
Indian sandalwood (Santalum album)
文例 · 用例
が、お先ばしりで、衆と一所に、草の径を、幻の跡を尋ねた――確に此処ぞ、と云う処に、常夏がはらはら咲いて、草の根の露に濡れつつ、白檀の蒔絵の、あわれに潮にすさんだ折櫛が――その絵の螢が幽に照った。
— 泉鏡花 『浮舟』 青空文庫
それで古来木理の無いような、粘りの多い材、白檀、赤檀の類を用いて彫刻するが、また特に杉檜の類、刀の進みの早いものを用いることもする。
— 幸田露伴 『鵞鳥』 青空文庫
沈、白檀、松脂等が吾人に或感を起さしむるのも、決して因襲習慣より來る聯想によるのみでは有るまい。
— 幸田露伴 『努力論』 青空文庫
佛教の儀式には、沈白檀等が用ひられ、耶蘇舊教の儀式には、其の香爐より松脂の香が振り散らされる。
— 幸田露伴 『努力論』 青空文庫
抑も波羅葦増の国と申すは、四時花咲き、鳥歌ひ、果実|季なく実り、生あれども死なく、明あれども暗なく、悔なく、迷なく、苦なく、禍なく、白象鰐魚も人に戯れ、河水甘露の味を宿して、白檀蘆薈のかをり園に満ちたり。
— 木下杢太郎 『南蛮寺門前』 青空文庫
けれどもこの辺の田野の名物である榛の木立が畦道の碁盤目や綾菱形の上に立ち並び、その梢には乾びた実が房になって懸かり、吹きすさぶ夜風に絶えず鳴るのでその音からしてだけでも、微塵の玉屑が空に立ち昇るように感じられるそのためにか月下の世界は白檀の燻気ほどにはほのかな色に染められているように思われます。
— 岡本かの子 『生々流転』 青空文庫
その作り方は、土龍、井守、蝮蛇の血に、天鼠、百足、白檀、丁香、水銀郎の細末をまぜて……」 そんな陰謀があるとは、知らぬが仏の奈良の都へ、一足飛びに飛んだ佐助は、その夜は大仏殿の大毘盧遮那仏の掌の上で夜を明かした。
— 織田作之助 『猿飛佐助』 青空文庫
人界の七谷隔て、丁々と白檀を伐つ斧の音。
— 北原白秋 『邪宗門』 青空文庫
作例 · 標準
白檀の香りは、心を落ち着かせ、瞑想を深める効果がある。
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貴重な白檀の木から作られた仏像は、崇高な雰囲気を醸し出していた。
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アロマセラピーで白檀のオイルを使い、リラックスした時間を過ごした。
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