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水涯

すいがい
名詞
1
標準
water's edge
文例 · 用例
山間水涯に姓名を埋めて、平凡人となり了するつもりに料簡をつけたのであろう。
幸田露伴 観画談 青空文庫
山間水涯に姓名を埋めて、平凡人となり了するつもりに料簡をつけたのであらう。
幸田露伴 観画談 青空文庫
そして其等にも増した何とも云えぬ感激を以て山径水涯を過ぎ行く其の心持というものは、到底比擬すべき何物も無い霊秘なものである。
幸田露伴 穂高岳 青空文庫
ただ、暫留の地がたまたま田園なりしゆえに耕し、たまたま水涯なりしゆえに釣ったごときものである。
森鴎外 なかじきり 青空文庫
船頭は、この間からの雨で、もう舟などに乘る客はないだらうといつて舟は悉く水涯から遠く砂の上に曳き上げてあつたのを、夫婦がゝりで丸太棒を轉がして水に浮べた。
近松秋江 箱根の山々 青空文庫
趙甌北が絶句に、十笏庭斎傍水涯
永井荷風 偏奇館漫録 青空文庫
岩の多い水涯の湿地には、色丹草の群落が恰も苔でも蒸したかと想われるほどに密生して、黄に紅味のさした一、二寸の細茎に三、四の花梗を抽き出し、五弁の小花を咲き連ねた風情は、五色ヶ原の濃紅な白山小桜や濃紫の千島桔梗の大群落に比して、華かさに於てとても較べものにはならないが、またなく可憐である。
木暮理太郎 黒部川奥の山旅 青空文庫
晩春 家郷に別れて いま新秋朝に家を想い 夜には妻を恋う恨むらく 身に双翼のなきことを天風よ 吾を憐んで 水涯を渡せ「いや、このご心情を見てはもう……」と、宋江は言った。
吉川英治 新・水滸伝 青空文庫
作例 · 標準
夕暮れ時、水涯(すいが)に立つと、遠くの海鳴りが聞こえてきた。
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水涯(みずぎわ)に打ち寄せる波の音を聞きながら、彼は物思いにふけっていた。
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岸辺の水涯に腰を下ろし、静かに海を眺める時間は、彼にとって安らぎだった。
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