筆法
ひっぽう
名詞
標準
style of penmanship
文例 · 用例
云換れば、それらの西洋文学は、我々自身の現識或ひは我々の従来の文学で云つてゐたことの如何いふことに該当するか、その相関関係が十分に納得出来ないうちに、西洋文学の筆法だけを採用し、ともかく我々は筆を執つたのである。
— 中原中也 『撫でられた象』 青空文庫
春秋の筆法が今は行はれないのであらう。
— 寺田寅彦 『寫生紀行』 青空文庫
「十夜の半弓」「善悪ふたつの取物」「人の刃物を出しおくれ」などにも同じような筆法が見られる。
— 寺田寅彦 『西鶴と科学』 青空文庫
同じ筆法で行けば弘安四年六月三十日から七月一日へかけて玄界灘を通過した低気圧は我邦の存亡に多大の影響があったのである。
— 寺田寅彦 『戦争と気象学』 青空文庫
そしてそれらに対抗して自分の赤裸々の本性を出そうとする際に、従来同君の多く手にかけて来た図案の筆法がややもすれば首を出したくなる。
— 寺田寅彦 『津田青楓君の画と南画の芸術的価値』 青空文庫
しかし東京をはなれて田舎にいるのでは、その筆法は、あてはまらないような気がする。
— 黒島傳治 『田舎から東京を見る』 青空文庫
百千年の後に軽率な史家が春秋の筆法を真似て、東京市民をニヒリストの思想に導いた責任者の一つとして電気局を数えるような事が全くないとは限らないような気もする。
— 寺田寅彦 『雑記(1)』 青空文庫
ただルクレチウスの筆法を紹介すればよい。
— 寺田寅彦 『ルクレチウスと科学』 青空文庫
作例 · 標準
書の先生は、古典の筆法を忠実に守るよう指導した。
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彼の小説の筆法は独特で、一度読んだら忘れられない。
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歴史家は、古文書の筆法から作者の時代を推測した。
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