筆鋒
ひっぽう
名詞
標準
power of the pen
文例 · 用例
曰く、「否、翁にして日本の國情を知悉せば、更に日本攻撃の筆鋒鋭利を加へしことならん。
— 石川啄木 『トルストイ翁論文』 青空文庫
是を是とし、非を非として、かの憎惡の筆鋒を避けず。
— 森鴎外 『柵草紙の山房論文』 青空文庫
就中初の文と中の文とは到底戰爭の文といはむよりは平和の文といふべく覺ゆれば、まことに筆鋒をかなたに向けそめたるは、おそらくは後の一文ならむ。
— 森鴎外 『柵草紙の山房論文』 青空文庫
謹んで筆鋒を寛にして苛酷の文字を用いず、以てその人の名誉を保護するのみか、実際においてもその智謀忠勇の功名をば飽くまでも認る者なれども、凡そ人生の行路に富貴を取れば功名を失い、功名を全うせんとするときは富貴を棄てざるべからざるの場合あり。
— 瘠我慢の説 『瘠我慢の説』 青空文庫
故にかの西洋家流が欧米の著書・新聞紙など読みてその陰所の醜を探り、ややもすればこれを公言して、以て冥々の間に自家の醜を瞞着せんとするが如き工風を運らすも、到底我輩の筆鋒を遁るるに路なきものと知るべし。
— 福沢諭吉 『日本男子論』 青空文庫
そして、それがパッタリ杜絶えたかと思うと、同時に壇上で、あの悲痛な呻き声が発せられたのです」「なるほど貴方の筆鋒には、充分毒殺効果はあるでしょう」と法水は、むしろ皮肉な微笑を洩らして頷いた。
— 小栗虫太郎 『黒死館殺人事件』 青空文庫
直言※議、諱まず憚らず、時には国王の逆鱗に触れるほどの危きをも冒し、ますます筆鋒を鋭くして、死に至るまで実利主義のために進路の荊棘を攘った。
— 穂積陳重 『法窓夜話』 青空文庫
世の中を見渡すに何らの責任ある位地におらず、単に筆鋒なり口先きで批評のみする人が一番評判がよい。
— 新渡戸稲造 『自警録』 青空文庫
作例 · 標準
論説文は、筆鋒鋭く社会問題を指摘していた。
幻辭AI · gemini-2.5-flash
若き日の彼は、筆鋒で世の中を変えようと志した。
幻辭AI · gemini-2.5-flash
批判的な記事は、その筆鋒の力強さに読者を惹きつけた。
幻辭AI · gemini-2.5-flash