筆遣い
ふでづかい
名詞
標準
brushwork
文例 · 用例
七という字にも、と(字の頭のひっかかる筆づかいに)見覚えがあるように思うの。
— 一九四〇年(昭和十五年) 『獄中への手紙』 青空文庫
作中人物の心理や気持をこまかくほじくって書いて行くのがだんだん厭になって、出来るだけそう云う方面の筆をさしひかえたいと思い、なるべく簡潔な筆づかいの小説を書き始めたところへ、今度は地の文が全くない戯曲と云うものにぶっつかってかなり愉快だと思った。
— 豊島与志雄 『戯曲を書く私の心持』 青空文庫
自分でかいた画が、今ケョルンの博覧会に出してあるとか云って、その天然色写真を見せてくれたが、矢っ張り先生みたいに、細かい筆づかいで、マロヤの秋が画いてある。
— 辻村伊助 『スウィス日記』 青空文庫
筆札に志あるお銀様が見ても、心憎いほどの筆づかいであったのは、それは名家の筆蹟を憎むのではない、どうやらこの文字の主が、やっぱり女であると思われることから、お銀様の心を幾分いらだたしめました。
— 京の夢おう坂の夢の巻 『大菩薩峠』 青空文庫
筆づかいの技術から或いは錬磨の技術から書を見るとき、または古の能書を前にして書の技術的、形のみを見るときは、青山翁に価するの書、否それ以上器用な形を成す書は、必ずしも尠なしとしないのである。
— 北大路魯山人 『現代能書批評』 青空文庫
そして、この木米独特のムタムタな筆づかいが放発する美観というものは、それ自体が何となく自然の風韻にもかなって、見る者の楽しみを一層永くさせ、しかも、肩を凝らせないかのようである。
— 北大路魯山人 『古器観道楽』 青空文庫
マルコ伝の筆づかいは非常に簡単です。
— マルコ伝による 『イエス伝』 青空文庫
彼の筆づかいはたいへん急いでいる。
— マルコ伝による 『イエス伝』 青空文庫
作例 · 標準
彼の絵は、大胆かつ繊細な筆遣いが特徴で、独自の表現を生み出している。
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この書道作品は、墨の濃淡と筆遣いの美しさが際立っており、多くの人々を魅了する。
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ベテランの画家は、筆遣い一つで感情や情景を豊かに表現することができる。
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