登城
とじょう異読 とうじょう
名詞動詞-サ変動詞-自動詞
標準
attendance at a castle
文例 · 用例
T 翌る朝S=通り――屋敷町 登城の途の若侍五名、 フト立ち止る。
— 山中貞雄 『武蔵旅日記』 青空文庫
維新以前、会津侯が江戸登城の折は四千余尺のこの山道を通られたということで、路傍の叢中には一基の古碑、その面に「右塩原あら湯|道、左会津道」と刻されてあるのが蘚苔に覆われて読める。
— 井沢衣水 『本州横断 痛快徒歩旅行』 青空文庫
大抵二月の二十五日ごろに江戸に着いて、三月上旬に登城するのが習いで、オランダ人は日本橋|石町三丁目の長崎屋源右衛門方に宿を取ることに決まっていました。
— ズウフラ怪談 『半七捕物帳』 青空文庫
忠利はこの脇差を秘蔵していたので、数馬にやってからも、登城のときなどには、「数馬あの脇差を貸せ」と言って、借りて差したこともたびたびある。
— 森鴎外 『阿部一族』 青空文庫
忠之は參府の間も此習慣の儘に振舞って、登城に遲れ、又早目に退出するのである。
— 森鴎外 『栗山大膳』 青空文庫
使は一応老中|本多上野介正純の邸に入って、そこで衣服を改めて登城することになった。
— 森鴎外 『佐橋甚五郎』 青空文庫
登城をまちかまへて、直ちに訴へては如何にといふに、皆その言に服す。
— 大町桂月 『宗吾靈堂』 青空文庫
公用人、白洲へ出でて、『其方ども、慮外にも殿の御登城先をも憚らず、訴訟致しゝ段、不屆至極也。
— 大町桂月 『宗吾靈堂』 青空文庫