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悪酒

あくしゅ
名詞
1
標準
cheap liquor
文例 · 用例
これまでの私の句は酒(悪酒でないまでも良酒ではなかつた)のやうであつた、これからの私の句は水(れいろうとしてあふれなくてもせんせんとしてながれるほどの)のやうであらう、やうでありたい。
大田 行乞記 青空文庫
なぜか、その笛に魅せられて、少年等が、別の世、別の都、別の町、あやしきかくれ里へ攫われて行きそうで、悪酒に酔ったように、凡杯の胸は塞った。
泉鏡花 燈明之巻 青空文庫
そういったわけで、それきりになったのですが、あと十何年、不意に、また間淵洞斎に出会って、悪酒にあてられた事を申しました。
泉鏡花 雪柳 青空文庫
その黄肌鮪だか、鬢長鮪だかと一緒に、悪酒を、なめ、なめ、「あいかわらず、この体だ、といううちにも、一昨々年までは、台湾に一艘帆を揚げていたんだよ。
泉鏡花 雪柳 青空文庫
私は、悪酒に酔ひ痴れて、一途に凧の影を追つてゐるのみなのだ。
牧野信一 鱗雲 青空文庫
自分には今のところ場末の酒場でスベタ女給を相手に悪酒に泥酔する能力さえなくなってしまっているのである。
――最近の心境を語る―― 変なあたま 青空文庫
そして十銭|洋酒店「ブレーキ」の悪酒に酔いしれた、妖艶な年増女の二の腕に書きつけて置いた奇怪なる案内図は、いま目の前に聳えたつこの高塔の所在を教えたものに外ならなかった。
海野十三 深夜の市長 青空文庫
悪女の深情といふ語句があるが私には関係ない、私には悪酒の深酔だ。
種田山頭火 行乞記 青空文庫
作例 · 標準
例文1
例文3
例文5
例文7