安酒
やすざけ
名詞
標準
cheap sake
文例 · 用例
十一月の末、自分は、堀木と神田の屋台で安酒を飲み、この悪友は、その屋台を出てからも、さらにどこかで飲もうと主張し、もう自分たちにはお金が無いのに、それでも、飲もう、飲もうよ、とねばるのです。
— 太宰治 『人間失格』 青空文庫
安酒のにおい、汗のにおい、食料脂のにおい、――、そういうものが雨で立籠められたうえ、靴の底から蹴上げられる埃と煙草の煙に混り合って部屋の中の空気を重く濁した。
— 岡本かの子 『巴里祭』 青空文庫
一日に二円も収入のない安酒場の女だった。
— 織田作之助 『中毒』 青空文庫
またぞろ飲みたくなってきたのか、安酒場の表で止めてくれと言いつけられまして。
— A STUDY IN SCARLET 『緋のエチュード』 青空文庫
「安酒くらって来やがったな。
— 島木健作 『鰊漁場』 青空文庫
酒場と云ってもそれは、馬糞よりも下等な馭者や、もっとそれよりもひどい下層労働者達が、未製のカルバスや生胡瓜を噛って、安酒を呷ったり、牛の臓腑を煮出したスープを啜って飲み食いする劣等な飲食店であった。
— 里村欣三 『放浪の宿』 青空文庫
だから、浅草公園の安酒場の司厨場で働いてゐながら、女とのいざこざが少しもなかつたのである。
— 武田麟太郎 『日本三文オペラ』 青空文庫
毎月八日は、彼の勤め先である安酒場――お銚子一本通しものつき十銭、鍋物十銭の、実に喧騒を極めた――女たちの客を呼び込む声、泥酔した客たちの議論、演説、浪花節、からかひと嬌声、酒のこぼれ流れてゐる長い木の食卓、奥の料理場から、何々上り!
— 武田麟太郎 『日本三文オペラ』 青空文庫
作例 · 標準
スーパーで買った安酒をちびちびやりながら、テレビを見てくつろいでいる。
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金欠だったので、今回は高級酒ではなく安酒で我慢した。
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「まぁ、安酒だけど、この辛口の感じが案外悪くないんだよな。」
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