玉露
ぎょくろ
名詞
標準
high-quality green tea
文例 · 用例
甘味についても、たとえば、茶のうちでは玉露に「甘い優美な趣味」があるとか、政よろしきを得れば天が甘露を降らすとか、または快く承諾することを甘諾といったりする時には、甘味は有価値的意味をもっている。
— 九鬼周造 『「いき」の構造』 青空文庫
玉露水 昔は玉露水といふのがあつた。
— 萩原朔太郎 『ラムネ・他四編』 青空文庫
山の中腹の休み茶屋で、砂糖の少し入つた玉露水を飮んだ。
— 萩原朔太郎 『ラムネ・他四編』 青空文庫
玉露水は、今の氷水よりもずつとつめたく、清水のやうに澄みきつてゐる。
— 萩原朔太郎 『ラムネ・他四編』 青空文庫
お八ツ時分になると、甘党の松島は卓上電話で紅谷から生菓子を取り寄せ、玉露を煎れて呑んでいたが、晩餐には姐さんのためにてんやものの料理が決まって二三品食卓に並び、楽しい食事が始まるのだったが、彼自身は口がきわめて質素で、ひじきや煮豆で済ますのであった。
— 徳田秋声 『縮図』 青空文庫
右側と衝き当りに三段の棚があつて、上の方には紫の紐附の玉露の小|壺が並べてあるが、それと中段の煎茶の上等が入れてある中壺は滅多に客の為め蓋が開けられることはなく、売れるのは下段の大壺の番茶が主だつた。
— 岡本かの子 『蔦の門』 青空文庫
玉露の壺は単に看板で、中には何も入つてなく、上茶も飛切りは壺へ移す手数を省いて一々、静岡の仕入れ元から到着した錫張りの小箱の積んであるのをあれやこれやと探し廻つて漸く見付け出し、それから量つて売つて呉れる。
— 岡本かの子 『蔦の門』 青空文庫
そこで茶の好きな人は玉露など入れて、茶盆を傍に置いて茶を飲んでいても、相手が二段引きの鯛ですから、慣れてくればしずかに茶碗を下に置いて、そうして釣っていられる。
— 幸田露伴 『幻談』 青空文庫
標準
jewel-like dewdrop
ウィキペディア
玉露(ぎょくろ)とは、日本茶の一種。日本茶業中央会「緑茶の表示基準」では「一番茶の新芽が伸び出した頃からよしず棚などにコモ、藁、寒冷紗などの被覆資材で20日程度覆って、ほぼ完全に日光を遮った茶園(「覆下園」)から摘採した茶葉を煎茶と同様に製造したもの」と定義されている。
出典: 玉露 — ウィキペディア / CC BY-SA 4.0