金櫃
きんき
名詞
標準
metal box
文例 · 用例
「これでございますが、親分」 手代の春之助が指さしたのは、土藏の突き當りの窓の下、嚴重な腰張板の中に造られた、秘密の金櫃でした。
— 罠に落ちた女 『錢形平次捕物控』 青空文庫
柳の花がきんきんと光って飛んだ。
— 宮沢賢治 『花椰菜』 青空文庫
(私は全体何をたずねてこんな気圏の上の方、きんきん痛む空気の中をあるいているのか。
— 宮沢賢治 『インドラ[※1]の網』 青空文庫
そして諒安はそらいっぱいにきんきん光って漂う琥珀の分子のようなものを見ました。
— 宮澤賢治 『マグノリアの木』 青空文庫
丘はすっかり緑でほたるかずらの花が子供の青い瞳のよう、小岩井の野原には牧草や燕麦がきんきん光っておりました。
— 宮沢賢治 『おきなぐさ』 青空文庫
おかみさんは、きんきんした声でさけびながら、火ばしで、アヒルの子をぶとうとしました。
— ハンス・クリスチャン・アンデルセン Hans Christian Andersen 『みにくいアヒルの子』 青空文庫
空はからっと晴れていて、百舌鳥の声がきんきん、ひびいていました。
— 新美南吉 『ごん狐』 青空文庫
お父ちゃんもお母ちゃんも居たはる」 そして、きんきんした声で、「――わて、もう親なし子やあれへんなア。
— 織田作之助 『わが町』 青空文庫