篠竹
すずたけ異読 スズタケ
名詞
標準
Sasamorpha borealis (species of bamboo grass unique to Japan)
文例 · 用例
白い柔らかい鶏の羽毛を拇指の頭ぐらいの大きさに束ねてそれに細い篠竹の軸をつけたもので、軸の両端にちょっとした漆の輪がかいてあったような気がする。
— 寺田寅彦 『自由画稿』 青空文庫
朽葉色に垢附きて、見るも忌わしき白木綿の婦人の布を、篠竹の頭に結べる旗に、(厄病神)と書きたるを、北風に煽らせ、意気揚々として真先に歩むは、三十五六の大年増、当歳の児を斜に負うて、衣紋背の半に抜け、帯は毒々しき乳の上に捩上りて膏切ったる煤色の肩露出せり。
— 泉鏡花 『貧民倶楽部』 青空文庫
そうして竹林の中の草深い私の家を、土間の篠竹を、また紅い芙蓉や黄のカンナを、妻と二人の子を、その一人は生れてやっと一と月にしかならぬ篁子のことを、夜はまた満天の星座と浪の音と虫の声々とに闌けてゆく壊れかかった二階のバルコンと寝室とを私はまた心にふり返った。
— 北原白秋 『フレップ・トリップ』 青空文庫
某時木曾の御岳の麓へ往って、山の中で一夜を明し、朝の帰り猪を打つつもりで、待ち受けていると、前方の篠竹がざわざわ揺れだした。
— 田中貢太郎 『女仙』 青空文庫
あの頃は亡くなった父が秋草を北千住の家の裏庭に作っていたので、土曜日に上条から父の所へ帰って見ると、もう二百十日が近いからと云って、篠竹を沢山買って来て、女郎花やら藤袴やらに一本一本それを立て副えて縛っていた。
— 森鴎外 『雁』 青空文庫
蛇はそのまま体を放して下に落ちて篠竹の茂りに隠れて往った。
— 田中貢太郎 『山寺の怪』 青空文庫
そのあたりは前岸から見ると草山のようになっているが、人の背たけほどもあるような箱根名物の篠竹と樹木が絡みあっていた。
— 田中貢太郎 『山寺の怪』 青空文庫
路は篠竹と樹の絡みあって谷底のようになった処をあがったりおりたりした。
— 田中貢太郎 『山寺の怪』 青空文庫
作例 · 標準
篠竹の群生が山肌を覆い、風が吹くたびにザワザワと不思議な音を立てている。
幻辭AI · gemini-3-flash-preview
篠竹は細くて丈夫なため、古くからザルや籠などの細工物の材料として重宝されてきた。
幻辭AI · gemini-3-flash-preview
登山道が篠竹に覆われて見えにくくなっていたが、目印を頼りに慎重に進んだ。
幻辭AI · gemini-3-flash-preview