錨
いかり
名詞頻度ランク #35679 · 青空 461 例
標準
anchor
文例 · 用例
暗憺として錨をおろしみな重砲の城の如く無言に沈鬱して見ゆるかな。
— 萩原朔太郎 『氷島』 青空文庫
時薄暮に迫り、分列の式既に終りて、觀衆は皆散りたれども、灰色の悲しき軍艦等、尚錨をおろして海上にあり。
— 萩原朔太郎 『氷島』 青空文庫
三ノ池は一ノ他の半分ほどしかないが、木が茂って松蘿が、どの枝からも腐った錨綱のようにぶら下っている、こればかりではない、葛、山紫藤、山葡萄などの蔓は、木々の裾から纏繞いて翠の葉を母木の胸に翳し、いつまでもここにいてと言わぬばかりに取り縋っている。
— 小島烏水 『梓川の上流』 青空文庫
錨を巻き上げる時、彼女の梅毒にかかった鼻は、いつでも穴があくではないか。
— 葉山嘉樹 『労働者の居ない船』 青空文庫
チェンロッカー(錨室)の蓋の上には、安田が仰向きに臥ていた。
— 葉山嘉樹 『労働者の居ない船』 青空文庫
(昭和七年十二月、鉄塔)二 錨と怒り、いずれも「イカリ」である。
— 寺田寅彦 『言葉の不思議』 青空文庫
サンスクリトの 〔la_ngala〕 は鋤であるがしかし錨のような意味もあるらしい。
— 寺田寅彦 『言葉の不思議』 青空文庫
ロシアの錨はヤーコリである。
— 寺田寅彦 『言葉の不思議』 青空文庫
作例 · 標準
大型貨物船が港湾地区に錨を下ろした。
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強風のため、漁船は安全な湾内に錨を投じて待機した。
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出港の合図とともに、船員たちは一斉に錨を巻き上げた。
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船長は、水深と海底の状況を考慮し、最良の錨泊地点を選定した。
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ウィキペディア
錨(碇、いかり、アンカー、anchor)とは、船舶などを水上の一定範囲に止めておくために、鎖やロープを付けて海底や湖底、川底へ沈めて使う器具。定置網や建網などの漁具の固定にも用いる。
出典: 錨 — ウィキペディア / CC BY-SA 4.0