至人
しじん
名詞
標準
sage
文例 · 用例
詩に曰く、良驥 色 羣に同じく、至人 迹 俗に混ず。
— 幸田露伴 『運命』 青空文庫
真人至人の高大なる事業は、境遇と周辺と塲所とによりて生ずるに止まるか。
— 北村透谷 『明治文学管見』 青空文庫
『うん、あれはあゝなるのは当り前さ』 かういふ風に、すつかり自分独り飲み込んでゐるやうに、自分は何でも知つてゐるやうに簡単に言つて了ふ人を私はよく見かけるが、それは批評ばかりで世間乃至人間を見てゐるからである。
— 田山録弥 『批評的精神を難ず』 青空文庫
それは批評的精神も、我利々々の連中とか、または何も知らない初心なエゴイストとかには役に立つかも知れないが、少くとも根本的の人生乃至人間には余り必要がない。
— 田山録弥 『批評的精神を難ず』 青空文庫
探偵小説の為めの探偵小説、そういう境地から脱出し、人生的乃至人情的の方へ、進んで行きそうに見えるのが、私には愉快に堪えません。
— 国枝史郎 『探偵文壇鳥瞰』 青空文庫
それは先々の人間乃至人間群の生活の歴史のその時々の所産として初めて与えられるものだ。
— 戸坂潤 『哲学の現代的意義』 青空文庫
デカルトに於て、機械論的に歪められてゐるにせよ、明瞭に言ひ表はされた如く、古典的な心理學乃至人間學は情念 passions を凡て身體的なものの基礎の上に於て理解してゐる。
— 三木清 『歴史哲學』 青空文庫
實際、哲學において「思想」に對する要求は根源的なものであつて、思想的要素を除外して純粹な「理論」として哲學を打ち建てようといふ主張そのものが既にひとつの思想として、云ひ換へれば、ひとつの世界觀乃至人生觀として受取られるといふほどである。
— 三木清 『哲學はやさしくできないか』 青空文庫
作例 · 標準
老荘思想における至人は、自然に逆らわず、無為自然の境地に至った人物とされる。
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長年の修行と悟りを開いた彼は、村人から至人として崇められていた。
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その的確な助言は、まるで至人の言葉のようであり、皆が耳を傾けた。
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