濁る
にごる
動詞-五段-ラ行動詞-自動詞
標準
to become muddy
文例 · 用例
春雨や同車の君がさざめ言白梅や誰が昔より垣の外妹が垣根|三味線草の花|咲ぬ恋さまざま願の糸も白きより二人してむすべば濁る清水かな 蕪村の句の特異性は、色彩の調子が明るく、絵具が生々しており、光が強烈であることである。
— 萩原朔太郎 『郷愁の詩人 与謝蕪村』 青空文庫
しかしそれは、濁るべき所と清むべき所が語によって古今の違いがあるので、今我々が濁って読む語でも昔の人は清んで読んでおった。
— 橋本進吉 『古代国語の音韻に就いて』 青空文庫
だから、ちょっと見ると濁るべき所を濁らない文字で書いてあるように見えるけれども、そうではない。
— 橋本進吉 『古代国語の音韻に就いて』 青空文庫
それから後は「ア、イ、ウ、エ、オ」の順で単語を出して、どこが濁るか、どこが濁らないかということを古典から例証を挙げて示しているのであります。
— 橋本進吉 『古代国語の音韻に就いて』 青空文庫
生きんに生きず死になんに、 得こそ死なれぬわが影を、うら濁る水はてしなく、 さゝやきしげく洗ふなり。
— 宮沢賢治 『文語詩稿 五十篇』 青空文庫
水うら濁る島の苔、 萱屋に玻璃のあえかなる。
— 宮沢賢治 『文語詩稿 一百篇』 青空文庫
実際は東京の空気は年々に濁るはずである。
— 寺田寅彦 『LIBER STUDIORUM』 青空文庫
そこで、公衆は、ただ僅に硝子の管へ煙草を吹込んで、びくびくと遣ると水が濁るばかりだけれども、技師の態度と、その口上のぱきぱきとするのに、ニコチンの毒の恐るべきを知って、戦慄に及んで、五割引が盛に売れる。
— 泉鏡花 『露肆』 青空文庫
作例 · 標準
大雨で川の水が濁った。
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水たまりの底を触ると、すぐに水が濁る。
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湯船のお湯が濁ってきたので、そろそろ替え時だ。
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標準
to become dull (of a sound, color, etc.)
作例 · 標準
長年使っていると、スピーカーの音が濁ることもある。
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彼女の絵は、色彩が濁ることなく鮮やかさを保っている。
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喉の調子が悪く、声が少し濁って聞こえる。
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標準
to become impure (of one's heart, a society, etc.)
作例 · 標準
権力争いの中で、彼の心は次第に濁っていった。
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世の中が濁るのを見るのは悲しいことだ。
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純粋だった子供の心が、大人になるにつれて濁っていく。
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標準
to become voiced (of a consonant)
作例 · 標準
「は」が「ば」に濁る現象は、日本語の特徴の一つだ。
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音便により、ある音が濁ることがある。
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「き」と「ぎ」では、後者の「ぎ」が濁った音だ。
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