冴える
さえる
動詞-一段動詞-自動詞
標準
to be clear (of a sight, sound, colour, etc.)
文例 · 用例
とある雨の夜、父は他所の宴会に招かれて更けるまで帰らず、離れの十畳はしんとして鉄瓶のたぎる音のみ冴える。
— 寺田寅彦 『やもり物語』 青空文庫
それが夕方になると眼が吸いつくばかりの鮮やかさに冴える。
— 梶井基次郎 『冬の蠅』 青空文庫
夜中になって来ると病気の私の身体は火照り出し、そして眼が冴える。
— 梶井基次郎 『交尾』 青空文庫
……気を鎮めて眠ろうとすればするほど、悲しみはあとからあとからと湧き返って、涙のために痛みながらも眠が冴えるばかりだった。
— 有島武郎 『星座』 青空文庫
井田は何時でもかうなると顏が冴える。
— 有島武郎 『半日』 青空文庫
春の夜ながら冴えるまで、影は草葉の裏を透く。
— 泉鏡太郎 『二た面』 青空文庫
其の時は濡れたやうな眞黒な暗夜だつたから、其の灯で松の葉もすら/\と透通るやうに青く見えたが、今は、恰も曇つた一面の銀泥に描いた墨繪のやうだと、熟と見ながら、敷石を蹈んだが、カラリ/\と日和下駄の音の冴えるのが耳に入つて、フと立留つた。
— 泉鏡花 『星あかり』 青空文庫
その透切した衣の背に肩に、一城下をかけて、海に沈む日の余波の朱を注ぐのに、なお意気は徹って、血が冴える。
— ――(前題――楊弓) 『ピストルの使い方』 青空文庫
作例 · 標準
澄んだ空気の中で、遠くの景色がくっきりと冴えて見えた。
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その絵の鮮やかな色彩は、見る者の目を冴えさせた。
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彼女の声は、静寂の中で一層冴えて響いた。
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標準
to be clear-headed
作例 · 標準
徹夜明けでも、不思議と頭が冴えている。
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瞑想の後、精神が落ち着き、頭が冴え渡るのを感じた。
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彼女は、冷静沈着で、常に頭が冴えている。
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標準
to look upbeat
作例 · 標準
久しぶりに会った友人は、顔色が冴えて、元気そうだった。
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彼女は、新しい仕事に就いてから、一段と冴えた表情になった。
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晴れやかな天気のように、彼の顔つきも冴えている。
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標準
to master (a skill)
作例 · 標準
彼は長年の練習で、ギターの演奏がすっかり冴えている。
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彼女はこの分野で知識が冴えており、誰にも負けない。
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その料理人は、包丁さばきが冴え渡り、見ているだけで感心する。
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標準
to be satisfying
作例 · 標準
このコーヒーは、苦味が程よく、後味が冴えている。
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予想外の展開に、物語の結末は実に冴えていた。
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彼の鋭い指摘は、議論を深める上で非常に冴えていた。
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標準
to become frigid
作例 · 標準
急に寒くなり、指先が冴えてきた。
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窓の外の景色は、寒さで冴え渡っていた。
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凍えるような風が吹き、肌が冴えるような寒さを感じた。
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