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懇情

こんじょう
名詞
1
標準
kindliness
文例 · 用例
懇情はもとよりでございますが、あなたは保勝会を代表なすつて、湖の景勝顕揚のために、御尽力をなすつたので、私が、日日社より旅費を頂戴に及んで、遥々と出向きましたのも、又そのために外なりませんのでございますから、見聞のまゝを、やがて、と存じます。
泉鏡太郎 十和田湖 青空文庫
この羯南氏は隣家に住んでいたが、永年特に懇情を尽して万事に注意するし、日本新聞関係としても、病苦で筆を執らなくなったにかかわらず、以前の如く報酬等を交附して、前後共に非常の好誼を寄せられたことである。
内藤鳴雪 鳴雪自叙伝 青空文庫
そうしてその時代に鷹司家から、一方ならぬ懇情を受けた。
国枝史郎 猫の蚤とり武士 青空文庫
かねがね御懇情を蒙ったが、年取った親もあることとて、どうも思召しどおりになるわけに行かない。
森田草平 四十八人目 青空文庫
「イバン」の中に其主人公なるイバンの口を仮りて言はしむるところを見るに、イバンは兵卒を以て無用なるものと認め、敵ありて来り犯すに及びては満面の愛笑と懇情とを以て出でゝ彼を迎へ、遂に彼をして帰服せしめたる有様を叙するが如き、伯が平和主義の本領を推知するに余りあり。
北村透谷 トルストイ伯 青空文庫
陳れば、昨冬以来だんだん御懇情なし下されし娘粂儀、南殿村稲葉氏へ縁談御約諾申し上げ置き候ところ、図らずも心得違いにて去月五日土蔵二階にて自刃に及び、母妻ら早速見つけて押しとどめ、親類うち寄り種々申し諭し、医療を加え候ところ、四、五日は飲食も喉に下りかねよほどの難治に相見え申し候。
第二部下 夜明け前 青空文庫
君命じなば戰に加はることを敢てせじ、 35されど彼等を益すべき忠言彼に與へんず、君の怒の故による彼等の破滅なきが爲め』雷霆釀すクロニオーン、笑を含みて答へ曰ふ、『1トリートゲネーア、わが愛女、安かれ、他には懇情の言句用ひず、然れども汝に對し我やさし。
ILIAS イーリアス 青空文庫
村の名望家、例の小旋風柴進のやしきの奥まった一室で、あるじの柴進の前に、その懇情にたいし、心からな礼と、別れの辞をのべていたのは、余人ならぬ豹子頭林冲であった。
吉川英治 新・水滸伝 青空文庫
作例 · 標準
「旅の疲れを癒す、温かい懇情に触れた。」
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「初対面の私にも、大家さんは変わらぬ懇情で接してくれた。」
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「彼の仕事への懇情は、同僚たちからも尊敬されていた。」
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