紺青
こんじょう
名詞
標準
Prussian blue
文例 · 用例
山頂近く、紺青と紫とに染められた岩の割目を綴る僅の紅葉はもう真紅に色づいてゐるが、少し下がつた水準では未だ漸く色づき初めた程であり、ずつと下の方は唯深浅さまざまの緑に染分けられ、ほんの処々に何かの黄葉を点綴してゐるだけである。
— 寺田寅彦 『雨の上高地』 青空文庫
この雲の上には実に東京ではめったに見られない紺青の秋の空が澄み切って、じりじり暑い残暑の日光が無風の庭の葉鶏頭に輝いているのであった。
— 寺田寅彦 『震災日記より』 青空文庫
山頂近く、紺青と紫とに染められた岩の割目を綴るわずかの紅葉はもう真紅に色づいているが、少し下がった水準ではまだようやく色づき初めたほどであり、ずっと下の方はただ深浅さまざまの緑に染め分けられ、ほんのところどころに何かの黄葉を点綴しているだけである。
— 寺田寅彦 『雨の上高地』 青空文庫
例えば眼の辺には紺青色と真珠色の光を放ち、腹部にはルビー色、雪白色および空色の光斑を具えている。
— 寺田寅彦 『話の種』 青空文庫
その日の午後――もう夕方近くになつて雨がからりと晴れて、雲切の間から夏らしく澄んだ紺青の空が見え出した。
— 南部修太郎 『病院の窓』 青空文庫
私は思はずぎよつとして、深い紺青に澄みきつた星空を見上げた。
— 南部修太郎 『病院の窓』 青空文庫
其の苔蒸す欄干を葉がくれに、桁を蔦蔓で埋めたのが、前途に目を遮るのに、橋の彼方には、大磐石に堰かれて、急流と奔湍と、左より颯と打ち、右より※と潜り、真中に狂立つて、巌の牡丹の頂に踊ること、藍と白と紺青と三|頭の獅子の荒るゝが如きを見るとせよ。
— 泉鏡太郎 『十和田湖』 青空文庫
黒潮に洗われるこの浦の波の色は濃く紺青を染め出して、夕日にかがやく白帆と共に、強い生々とした眺めである。
— 寺田寅彦 『嵐』 青空文庫
作例 · 標準
「空が夕暮れ時、深い紺青色に染まった。」
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「彼女は、お気に入りの紺青のドレスを着てパーティーに出席した。」
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「この絵画の静寂な雰囲気は、使われている紺青の色合いによって強調されている。」
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ウィキペディア
紺青(こんじょう)とは、鉄のシアノ錯体に過剰量の鉄イオンを加えることで、濃青色の沈殿として得られる顔料である。日本古来の天然顔料である岩紺青と区別するために花紺青と呼ぶことがある。ただし一般的には花紺青とはスマルトの別称である。
出典: 紺青 — ウィキペディア / CC BY-SA 4.0