裂ける
さける
動詞-一段動詞-自動詞頻度ランク #34078 · 青空 1221 例
標準
to split
文例 · 用例
彼女は眼を裂けるように見開いて「ご免なさい」と泣声になって云ったが、柚木はまるで感電者のように、顔を痴呆にして、鈍く蒼ざめ、眼をもとのように据えたままただ戦慄だけをいよいよ激しく両手からみち子の体に伝えていた。
— 岡本かの子 『老妓抄』 青空文庫
寒気が裂けるように、みしみし軋る音がした。
— 黒島伝治 『国境』 青空文庫
それではお供いたしましょう、」ピシッと鞭がせなかに来る、全くこいつはたまらない、ヨークシャイヤは仕方なくのそのそ畜舎を出たけれど胸は悲しさでいっぱいで、歩けば裂けるようだった。
— 宮沢賢治 『フランドン農学校の豚』 青空文庫
死んだやうな夜気のなかに、凝つて、ひとり活きて、卯の花をかけた友染は、被衣をもるゝ袖に似て、ひら/\と青く、其の紫に、芍薬か、牡丹か、包まれた銀の鍋も、チチと沸くのが氷の裂けるやうに響いて、ふきこぼるゝ泡は卯の花を乱した。
— 泉鏡太郎 『銀鼎』 青空文庫
この現象については先年わが国のある学術雑誌で気象学上から論じた人があって、その所説によると旋風の中では気圧がはなはだしく低下するために皮膚が裂けるのであろうと説明してあったように記憶するが、この説は物理学者には少しふに落ちない。
— 寺田寅彦 『化け物の進化』 青空文庫
」 若い木霊は胸がまるで裂けるばかりに高く鳴り出しましたのでびっくりして誰かに聞かれまいかとあたりを見まわしました。
— 宮沢賢治 『若い木霊』 青空文庫
崖のこっち側と向う側と昔は続いていたのでしょうがいつかの時代に裂けるか罅れるかしたのでしょう。
— 宮沢賢治 『谷』 青空文庫
ただ死ぬ程息苦しくなって、張り裂けるほど胸が轟いて、唖のように何の返事もし得ないまま立ち上りますと、ソロソロとアヤ子から離れて行きました。
— 夢野久作 『瓶詰地獄』 青空文庫
作例 · 標準
古くなったカーテンは、少し引っ張っただけで簡単に裂ける。
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激しい議論の末、二人の友情は音を立てて裂けることになった。
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地震で道路に大きな亀裂が入り、アスファルトが裂けた。
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