賽
さい
名詞頻度ランク #44407 · 青空 366 例
標準
dice
文例 · 用例
みよわが賽は空にあり、賽は純銀、はあとの「A」は指にはじかれ、緑卓のうへ、同志の瞳は愛にもゆ。
— 萩原朔太郎 『純銀の賽』 青空文庫
みよわが光は空にあり、空は白金、ふきあげのみづちりこぼれて、わが賽は魚となり、卓上の手はみどりをくむ。
— 萩原朔太郎 『純銀の賽』 青空文庫
浅草へ行く積りであったがせっかく根岸で味おうた清閑の情を軽業の太鼓|御賽銭の音に汚すが厭になったから山下まで来ると急いで鉄道馬車に飛乗って京橋まで窮屈な目にあって、向うに坐った金縁眼鏡隣に坐った禿頭の行商と欠伸の掛け合いで帰って来たら大通りの時計台が六時を打った。
— 寺田寅彦 『根岸庵を訪う記』 青空文庫
一層偶然の著しき場合は、例えば鉛筆を尖端にて直立せしめ、これがいずれの方向に倒るるかという場合、あるいは賽を投げて何点が現わるるかというごとき場合なり。
— 寺田寅彦 『自然現象の予報』 青空文庫
自分の一切を賽にして、投げてみるだけだ。
— 岡本かの子 『渾沌未分』 青空文庫
そして妾は、モナコの賽の目に現れる妾自身の運命に対して、不吉な予感をその時感じました。
— 吉行エイスケ 『バルザックの寝巻姿』 青空文庫
モナコの賽の目に現れた不吉が、佐野を行方不明にしてしまい、妾は傷の癒えるまでニースの赤十字病院にロダンさんの手厚い看護を受けました。
— 吉行エイスケ 『バルザックの寝巻姿』 青空文庫
それでさんざんに調べた最後には、つまりいいかげんに、賽でも投げると同じような偶然な機縁によって目的の地をどうにかきめるほかはない。
— 寺田寅彦 『案内者』 青空文庫
作例 · 標準
彼はテーブルの上で賽を転がした。
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