幻辞.com

横文

おうぶん
名詞
1
標準
horizontal (Western) writing
文例 · 用例
科学者は落着いて自然を見もしないで長たらしい数式を並べ、画家はろくに自然を見もしないで徒に汚らしい絵具を塗り、思想家は周囲の人間すらよくも見ないで独りぎめのイデオロギーを展開し、そうして大衆は自分の皮膚の色も見ないでこれに雷同し、そうして横文字のお題目を唱えている。
寺田寅彦 烏瓜の花と蛾 青空文庫
私は西道頓堀の縁切路地の附近にある、古典書にまじって、横文字のマルクス経済学書もあろうと思われる、古本大学の淫書の書架の前に立っていた。
吉行エイスケ 大阪万華鏡 青空文庫
ちっとやそっとの横文字の読める百姓になったところで貴様、それが何んの足しになるかさ。
有島武郎 星座 青空文庫
」 博士はみみずのような横文字を一ぺんに三百ばかり書きました。
宮沢賢治 ペンネンネンネンネン・ネネムの伝記 青空文庫
机の上には、大形の何やら横文字の洋書が、ひろげられていたのであるが、佐伯はそれには一瞥もくれなかった。
太宰治 乞食学生 青空文庫
ただ、その紙の一番下には大きく横文字で MUKDEN と記されていた。
中島敦 プウルの傍で 青空文庫
女学校で使った横文字の古い習字の手本が麻のテーブル掛けの上に載っていた。
岡本かの子 豆腐買い 青空文庫
「自分を見出す」などという言い方は、たぶん講義録で少しは横文字をかじった影響でしょうが、その講義録にしたところで、最初の三月分だけ無我夢中で読んだだけ、あとはもう金も払いこまず、したがって送ってもこなかった。
織田作之助 アド・バルーン 青空文庫
作例 · 標準
例句