横書き
よこがき
名詞頻度ランク #40465 · 青空 19 例
標準
writing horizontally
文例 · 用例
箱根ホテルでは勘定をもって来てくれと四、五度も頼んで待ち草臥れた頃にやっと持って来たのであったが、熱海ホテルの方ではまだお茶を飲んでいる最中に甲斐甲斐しい女給仕が横書きの勘定書をもって来て、「サービス三十銭頂戴します」と云った。
— 寺田寅彦 『箱根熱海バス紀行』 青空文庫
」と上の方に横書きされ、下に「速成ガイド資格準備、速成オリンピック用会話教授」と大書されたわきに、それぞれ赤インクで線がひいてある。
— ――世相寸評―― 『日本の秋色』 青空文庫
散文が既に悪文であるのに、更に一層拙悪野卑な散文の横書きを以て詩歌の名を僭しているのです。
— 与謝野晶子 『教育の民主主義化を要求す』 青空文庫
柔毛の生えた保の若々しい上唇のところや、細かいほそい横書きのノートでならされた手紙の丸い字が忽然と目に浮んで来て、朝子は露台を歩きながら涙をおとした。
— 宮本百合子 『おもかげ』 青空文庫
――それよりか、僕はその小さな駅に下りかけて、横書きの「野辺山」という三文字が目に飛びこんできた途端に、なにかおもわずはっとした。
— 堀辰雄 『大和路・信濃路』 青空文庫
ノートを数へてみると十四冊、表紙には、一、二、三の番号がうつてあるきりで、何気なく最初の一冊の表紙をめくると、扉に、「透霧撮影ノ可能性ニ関スル理論的根拠」といふやうな、素人には縁遠い文字が横書きに書かれてゐる。
— 岸田國士 『荒天吉日』 青空文庫
堀|正太郎君などは、横書を主張し、堀君の編集した一ヵ年だけは雑誌が横書きになっている。
— 第一部 牧野富太郎自叙伝 『牧野富太郎自叙伝』 青空文庫
解剖図、説明文、彫刻、縦書き、横書き、斜め書き、ペン、鉛筆、小刀、爪、名文あり、警句あり、わけのわからぬのもある。
— 永井隆 『ロザリオの鎖』 青空文庫