顕職
けんしょく
名詞
標準
prominent or high post
文例 · 用例
夫の理学士は、多年西洋に留学して、身は顕職にありながら純然たる学者肌で、無慾、恬淡、衣食ともに一向気にしない、無趣味と云うよりも無造作な、腹が空けば食べるので、寒ければ着るのであるから、ただその分量の多からんことを欲するのみ。
— 泉鏡花 『婦系図』 青空文庫
そちのことであるゆえ、重大事とにらんで参ったことであろうが、実は少しばかり奇っ怪なできごとが突発いたしよってな」 思いに余ったもののごとく、すぐと事件の内容に触れてこられましたものでしたから、右門も相手が大徳川の顕職にあることも忘れて、ひざをすすめながらざっくばらんに尋ねました。
— 血染めの手形 『右門捕物帖』 青空文庫
フランスではユーゴーが宰相であり、ドイツではゲーテが宰相であり、イギリスで十八世紀文学を指導した文学者はそれぞれ顕職にあったという例は、今日までのところわが日本の社会では再現し難い。
— 宮本百合子 『文学における今日の日本的なるもの』 青空文庫
かつて長官その他の顕職にあった。
— FRANKENSTEIN, OR THE MODERN PROMETHEUS 『フランケンシュタイン』 青空文庫
顕職を得たいと思う者が、押すな押すなの有様で、彼の門を潜ったそうだ。
— 国枝史郎 『名人地獄』 青空文庫
政府の高官顕職が頻々として暗殺された。
— 国枝史郎 『沙漠の古都』 青空文庫
だから、八代吉宗公に見いだされた忠相が、江戸にでて南町奉行の顕職についたのちも、泰軒はこうして思い出したように訪ねてきては、膝をつき合わしてむかしをしのび世相を談ずる。
— 乾雲坤竜の巻 『丹下左膳』 青空文庫
一門の栄華 平家一族は、高位、高官の顕職を、ほしいままにし始めた。
— 第一巻 『現代語訳 平家物語』 青空文庫
作例 · 標準
若くして大臣という顕職に抜擢された彼は、国民から大きな期待と注目を浴びている。
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彼は一族から代々顕職を輩出する名門の家系に生まれ、その重圧を背負って生きてきた。
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長年の功績が認められ、ついに組織の最高顧問という顕職に就くことが決まった。
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